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巡査に痴漢の男性被告に無罪判決 神戸地裁、「女性巡査の証言の信用性に疑問」
産経新聞 11月15日(火)20時13分配信
神戸市須磨区の路上で痴漢の検挙目的で捜査していた兵庫県警須磨署の女性巡査(25)の胸を触ったとして、県迷惑防止条例違反の罪に問われた神戸市の競艇選手、森下祐丞被告(26)に対する判決公判が15日、神戸地裁であり、片田真志裁判官は「女性巡査の証言の信用性には疑問がある」として、無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。
判決によると、森下選手は今年5月6日未明、女性巡査の胸をすれ違いざまに触ったとして、県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された。森下選手は、逮捕時から一貫して「不意にぶつかっただけ」と容疑を否認していた。
判決理由で、片田裁判官は「男が約5メートル前から右手を上げて走ってきて体がすくんで反応できなかった」とする女性巡査の証言について、「警察学校の訓練で護身術を身につけ、捜査中なのに何の反応もできなかったというのは不自然」と指摘。「警察官として(逮捕後)に引き返せない状況になり、一部事実を曲げて証言していると疑うことも可能だ」と述べた。
判決後の会見で、森下選手は「取り調べで言い分を聞いてもらえず、結婚式を控えた時期に逮捕され、精神的に苦しかった」と振り返り、「今後は選手として今まで以上に真剣に取り組む」と話した。
代理人の模(ばく)泰吉弁護士は「県警の捜査に甘さがあり、神戸地検のチェックも十分に機能しなかったのではないか」と指摘した。
一方、須磨署の瀬尾和章副署長は「捜査は適正に行われたと認識している」、神戸地検の小尾仁次席検事は「上級庁と協議の上、適切に対応する」とそれぞれコメントした。