学を積むこと深くきわまる

21ミリ角

鑿印(さくいん)に倣いました。

印の黎明期から金属の印の製造方法の多くは、溶かした金属を鋳型に流し込んで印を造る鋳造でした。

それに対して鑿印とは戦場で役職が任命される等の理由で印の授与が急を要する場合に金属にタガネを使って直接彫る印をのことをいいます。

本来彫らなければいけないところまで線が達していなかったり、タガネを止めるべき箇所で止まらず行き過ぎてしまったり、印面に対して全体に文字が少し斜めになっているところ、特にタガネで彫った迷いのない強い線質にひときわ魅力を感じます。