『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈 | 京都市某区深泥丘界隈

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綾辻行人原作『深泥丘奇談』の舞台、京都市某区深泥丘界隈を紹介します。内容は筆者個人の恣意的な感想に過ぎず、原作者や出版社とは関係ありません。

宮島未奈先生著『成瀬は天下を取りにいく』が2024年本屋大賞を受賞されました。おめでとうございます。『成瀬は天下を取りにいく』は主に大津が舞台で、京都は登場しません。続編『成瀬は信じた道をいく』には、少しだけ深泥丘界隈が登場しますので、今回はこちらをご紹介します。

 

成瀬は「200歳まで生きる」「大津にデパートを建てる」と嘯き、京大を目指しM-1にも出場する滋賀のスーパーガールです。続編『成瀬は信じた道をいく』では、成瀬の言動が更にエスカレートして、成瀬信者の小学生みらい、クレーマーおばちゃん呉間、成瀬と共に「びわ湖大津観光大使」を務める撮り鉄の篠原等、強力な新キャラも登場してパワーアップしてます。

 

第2話、「成瀬慶彦の憂鬱」で、滋賀県NO.1の進学校である滋賀県立膳所高校に通う成瀬は、京都大学理学部を受験します。入学試験第一日目終了後、キャンパス内にテントを立てて泊まろうとしている受験生城山を発見した成瀬は、実家に彼を連れて行って泊めてあげるという常人には理解不能な行動にでます。

 

 

受験会場となった「理学部6号館」です。正式名称は「理学研究科6号館」です。果たして成瀬と城山の合否はいかに?是非本を読んでお確かめください。

 

成瀬には、是非京大に合格して、綾辻先生が所属されていた京都大学推理小説研究会に入会していただきたいと思います。あるいは、膳所高校で競技かるた部(膳所高校では「かるた班」と呼ばれているそうです)所属し、全国大会に出場したので、かるた会にも所属してもらいたいと思っています。京都大学かるた会は粂原圭太郎前名人や、山添百合前クイーンを輩出した名門かるた会です。