夫婦共通の趣味を見つけ、鉄屑を集め息子の学費の足しにと、貯金しています。

自称【市原鉄屑家族】と勝手に呼んでます(笑)


学生時代からの友人が、その話を聞きつけ、くれるというので、庭先にある屑鉄を取りに行きました。


その中に



長年庭先で朽ちていたベンチがあり、脚が鉄だからと受け取りましたが、これを捨てるのは勿体無いので、いつか再生しようと森で数ヶ月、放置していました。


板は腐り、ビスは錆びて固着していました。




それを全てバラし、鉄部の脚をまずは錆落とし。





表面は錆も浮いてましたが、肉厚の脚はしっかりしています。


グラインダーにワイヤーブラシを取り付けて磨きます。




錆びた鉄粉が辺りに飛び散りましたが、脚は綺麗になりました。(写真上が磨き終わった物)




木部は全てレッドシダーを使います。


朽ちたベンチのサイズは幅1.2mでしたが、今度は1.8mにします。


レッドシダーは素地でもある程度滑らかですが、180番のサンダー掛けで更に仕上げました。


また、固定するビスの位置は元の朽ちた木材の穴の位置をトレースし、同じように穴を開けます




元の錆びたビスの太さを測ると直径8mmとかなり太いビスです。鉄部としっかり固定したいので、同じ太さのビスを購入しました。

また、ビスの頭は15mmと、かなり大きいので、板の表面に飛び出ないよう、頭がめり込む深さを更に加工します。


座った時にビスが飛び出てるとおかしいですからね!




そして塗装。


鉄部は水性塗料のアンバー色。




錆びた鉄のままもかっこいいのですが、森の場合、あっという間にナチュラルエイジングしてくれるので、ここはあえて錆びやすいように室内用塗料を使いました。




そして木部は、キシラデコールのチーク色。赤みのある色です。


屋外に出しっぱなしのベンチにするので、レッドシダーとキシラデコールの合わせ技です。



そして組み立て。


古いベンチも裏の座面の中央に細い帯金物が付いてました。


なるほど!3枚の板が座った時にバラバラな動きをしないように、暴れ防止です。


今回はベンチの幅を元から60cm広げるので、この帯金物は新たに加工し直して、太く幅広い物を2箇所裏側に取り付けました。




座面や背もたれに固定するビスはこのように埋め込みます。このビスはあえてステンレスにせず鉄のビスにします。めり込んでいるので後に錆びても洋服には付きません。




裏側はワッシャーとナットで締めます。




美は細部に宿る!



勿論、メッキのビスのままでは雰囲気を壊すので錆びて良いのですが、新しい間は同色に塗っておきます。




こうして4人座れるベンチが二脚出来ました!