新聞チラシで、見つけた売買物件の広告で、
土地50坪、建物30坪、平成12年築、大手メーカー施工。

価格1230万円、別途保証金920万円、地代14000円/月
とありました。

欧米と違って、日本はまだまだ、建物の評価の仕方が
遅れているなと感じます。
車もそうですが、住宅も一度使用すると、評価がガクッと
下がります。
このチラシの物件も建物を6年使っただけで、4割も価値が
下がった計算です。

この原因に”定期借地権”の問題があります。
お金を貸す、銀行は貸すための担保を取ります。
チラシの物件を買う場合、建物の1230万円に対しては
抵当権を設定し、融資を引き出すことは可能ですが、保証金の
920万円に対しては、なんの設定もありません。
そのため、買う側がこの920万円を現金で用意できるか、
勤務先が無担保で、融資をしてくれなければ、お金が用意できないわけです。

以上により年収の高い買主でも、自己資金か会社の無担保融資の制度がなければ
920万円の保証金に充当することができず、買えません。

最近、都市機構も地価の値下がりで、定期借地権から所有権へ販売方法を
切替えましたが、売却する際は、大変な差が出るようです。