土地の売却の依頼を受けたのは、1年以上前の話。

現場を見ると、前面道路は舗装されて、U字溝も整備され、

道幅も4.2mあり、敷地内に給下水の引き込みも完備。

「良い土地だな」そう思い、市役所へ法規的な調査へ・・

すると、前面道路がきちっと整備されているにもかかわらず、

このままでは、道路からさらに2mセットバックの必要が

ありました。しかも当該敷地の前面のみ。

納得いかず、役所の担当者に質問すると、昭和40年代の資料

しかないため、いかんともしがたいとの事。

ただし、廃道の申請をすれば、現状の敷地のまま建物が新築できる。

 そのため、隣地所有者のハンコをもらったり、境界杭を設置したりと、

なんだかんだで、1年ちょっとかかりました。

市役所に、新築することを前提で、相談に行ったので、問題点を

発見できましたが、通常の土地売買の重要事項説明に盛り込む

内容だけの調査では、気がつきませんでした。

不動産仲介業者としての責務を感じる案件でした。