ウグイは北海道から九州に分布するコイ科の一種です。河川の上流域から内湾まで生息し、全長25~40cmほどに成長します。
ウグイには、一生を河川で過ごす陸封型と海洋生活期を持つ降海型がいます。
陸封型と降海型と言えば、ヤマメとサクラマスの関係を連想しますよね。同じ親から生まれても陸封型と降海型に分かれるという不思議な生活史をもっています。ウグイも同じかと思いきやそうではないという研究報告を見つけました。
多摩川水系のウグイを調べたところ、上流域と下流域の集団は遺伝的に異なっていて、さらに耳石の微量元素解析により上流域の集団は陸封型、下流域の集団は降海型だということが分かったそうです。ビックリです。
同じ種なのに不思議ですよね。どの段階で二つの集団に分かれたのでしょうか?謎は深まるばかりです。
柴山潟のウグイ
のとじま水族館のウグイ