えそは、市場ではちょくちょく見かける魚です。とは言っても、雑魚の山に数尾が混じっている程度で、大量に水揚げされるわけではありません。トカゲのような顔つきをしているちょっと怖い魚です。
ワニエソの顔
えそには何種類もいますが、よく見かけるのはトカゲエソ・ワニエソ・マエソの3種類です。他に、オキエソ・アカエソ・スナエソ・ホシノエソ・ハナトゴエソ・チョウチョウエソ・クロエソが日本海で確認されていますが、私は市場で見かけたことはありません。
ということで、トカゲエソ・ワニエソ・マエソのえそ三兄弟を紹介します。
石川県水産総合センター主要10港水揚げ量をみると、2016年にマエソが0.2トンで、トカゲエソ・ワニエソは見当たりません。
実際はもっと水揚げされていると思います。市場で雑魚の山に混じっていると、伝票上はその他の魚になってしまうからです。3魚種合計なら1トンは超えていると思うのですが、詳細は不明です・・・・・。
トカゲエソ
ワニエソ
マエソ
パッと目は同じ魚種に見えますが、胸びれ後端と腹びれ基部の位置関係が違います。トカゲエソでは離れていますが、他の2種ではほぼ同じ位置です。
トカゲエソの胸びれと腹びれ
ワニエソの胸びれと腹びれ
次にマエソとワニエソの違いは尾びれです。尾びれ下縁が白いのがマエソです。
ということで、2カ所をチェックすることで、えそ三兄弟を見分けることができます。
マエソの尾びれ
ワニエソの尾びれ
市場で見かけることがあっても、魚屋さんでは見かけることが殆どありません。一度、刺身で食べましたが小骨が多くて固いので、食感が気になって楽しめませんでした。
それでも、旨みが強いので、練り製品には活用されています。すり身にして、つみれ汁にしたら美味しそうですよね。今度やってみよう!
えその刺身