イワガニを捕まえる | 能登のさかな

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能登は四季折々にいろんな魚が水揚げされます。お魚屋やさんではみられない魚も海辺や市場に行けば沢山みることができます。そんな魚たちを紹介していきたいと思います。

 磯で見られるかにイワガニがいます。甲幅3cmぐらいの小さなかにで、黄緑色の横筋模様が特徴です。模様を観察することで他のかにと区別できるのではないでしょうか。

 

 

 このかには敏捷でなかなか捕まえることができません。それでも捕まえるコツはいくつかあるので紹介します。

 

①場所を選ぶ

 大きな岩やテトラポッドの周辺では簡単に逃げられ、手が届かなくなります。そこで、ゴロタ場と呼ばれる「こぶし大の石がころがる海岸」が狙い目です。石をひっくり返すと慌ててかにが逃げ出します。そこをすかさず手づかみします。簡単です。ただし、かにがいるゴロタ場を見つけるのが難しいという問題があります。

 

②時間帯を選ぶ

 日中は俊敏なかにですが、夜になると動きが鈍くなります。岩の上の海藻をはさみでつまみながら食事をしています。ライトで照らしても岩陰に逃げ込むことはありません。簡単に手づかみできます。ただし、夜間なので足元が暗く危ないというのが欠点です。

 

③餌を使う

 ザリガニ釣りと同じで、糸の先にさきいかなどの餌を付けて岩の隙間から誘い出します。ある程度を姿を現したら、網や手で押さえつけて捕まえます。効率は良くありませんが、忍耐力でカバーできます。

 

岩の隙間にいるイワガニ

 

 海水浴だと捕まえて、バケツの中で観察して終わりですが、実は食べることができます。小さいかになので、味噌汁の出汁として使います。それなりにかにの風味がしますので、機会がありましたら一度お試しください。

爆笑爆笑爆笑

 

イワガニの味噌汁