ヒジキを食べたことがある人は数知れないと思いますが、生のヒジキを見たことがある人はどれだけいるのでしょうか?
私自身、生のヒジキを初めて見たのは9年前です。図鑑で見て知ってはいたものの、スーパーでみる黒いヒジキとは似ても似つかぬもので、ビックリでした。
くすんだ緑色の海藻が岩肌に貼りつき、房状の枝が波に揺られる様子は可愛らしくもあります。北海道から九州まで分布していますが、日本海側では少ないそうです。でも、能登の海にもちゃんと生息しています。
岩肌のヒジキ
房状の枝を持つヒジキ
これを茹でると黒くなるかというとそうではありません。鮮やかな緑色になるんです。
茹でて鮮やかな緑色になったヒジキ
それじゃどうやったら黒くなるかというと、乾燥・蒸煮・乾燥の工程を経ると黒くなります。食物繊維やカルシウム・鉄分・ミネラルが豊富で健康食品として人気があります。
国内では長崎県や三重県が産地ですが、韓国産など輸入物が市場流通の大半を占めるそうです。
スーパーで買ったヒジキ
健康食品として人気のヒジキですが、他の海藻に比べると無機ヒ素が多く含まれています。無機ヒ素は健康に害を与える恐れがある成分です。しかし、水溶性なので、加工場での蒸煮や家庭での水戻しによって、無機ヒ素を低減することができるそうです。昔からの知恵だったんですかね。
生のヒジキをサッと茹でたものをひとくち食べてみましたが、渋みを強く感じました。よい子は真似をしないで下さいね。