海岸近くで見かける陸生のカニには、アカテガニ・ベンケイガニ・クロベンケイガニの3種がいます。クロベンケイガニは川の土手に巣穴を掘っていることを以前紹介しましたが、今回はアカテガニとベンケイガニです。
志賀町の海岸で観察した時は、殆どがアカテガニでした。海岸沿いの藪の中に足を踏み入れると、ガサガサと足元から音がします。
「何、何、何・・・・・・」
ビビリな私は、恐怖で立ちすくんでしまいました。でも、よくよく見ると,無数のアカテガニが逃げ惑っている音でした。良かった~。
草むらのアカテガニ
アカテガニ
ベンケイガニは警戒心が強いのでしょうか。なかなか姿を見ることはありません。それらしい個体を見つけても、近づく前にどこかに姿を消してしまいます。唯一、水路で見つけたものは逃げ場がなかったので写真に収めることができました。
水路のベンケイガニ
ベンケイガニ
両種の写真をみると、甲の色が違うから見分けるのは簡単だと思った貴方!そんなに甘くはありません。甲が赤いアカテガニもいるそうです。油断は禁物です。
でも安心して下さい。甲の横に切れ目があるのがベンケイガニ、ないのがアカテガニです。もちろん、捕まえてからでないと確認できないことは当然です。あしからず。
ベンケイガニ(矢印が切れ目)
アカテガニ(甲に切れ目がない)