元祖アカイカは「むらさきいか」! | 能登のさかな

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能登は四季折々にいろんな魚が水揚げされます。お魚屋やさんではみられない魚も海辺や市場に行けば沢山みることができます。そんな魚たちを紹介していきたいと思います。

 元祖と銘打ったのは、標準和名がアカイカだからです。別名「むらさきいか」ですが、ケンサキイカが「あかいか」と呼ばれているので、石川県内であってもどちらの種類を指しているのかはっきりしないですよね。

ショック

 写真のアカイカは志賀町の海岸に流れ着いたものです。日本海にも少ないながら生息しています。見た目はスルメイカとそっくりですが、外套長が50cm近くありサイズ感が全く違います。でも寿命はスルメイカと同様1年だそうです。成長がめちゃくちゃ早いんですね。

ガーン

 アカイカは北太平洋に広く分布していて、1980年代にはいか流し網で漁獲され、石川県だけで1~2万トンの水揚げがありました。ところが、海鳥やイルカなどを混獲することを理由に、国連決議により公海流し網が1992年末に停止となりました。釣り漁業での漁獲も模索されましたが、流し網ほど効率的ではなかったため、アカイカが石川県で水揚げされることは殆どなくなってしまいました。

 

 ところが、2020年から2年続けて小木港から太平洋側の漁場へいか釣り漁船が出漁しています。スルメイカの水揚げが近年減少したため、アカイカで水揚げを補うことを目的に復活しています。この難局をなんとか乗り切って欲しいですね。

ドキドキ

 アカイカと言えば、個人的には「いかくん」を連想します。肉厚で柔らかい食感は癖になります。食べたことのない方は一度ご賞味あれ!ただし、原料がアカイカとは限りませんのでご注意下さい。

ラブ