マクサ→寒天→べろべろ | 能登のさかな

能登のさかな

能登は四季折々にいろんな魚が水揚げされます。お魚屋やさんではみられない魚も海辺や市場に行けば沢山みることができます。そんな魚たちを紹介していきたいと思います。

  マクサと聞いて天草(てんぐさ)だと分かる人は、それ程多くはないと思います。かくいう私も長い間知りませんでした。紅藻類の一種で、その姿は写真のとおりです。ちょっとわかりにくいですが、茶色がかった紫色をしています。

 

 

 これを乾燥させて水洗いをするという工程を繰り返すと、色が抜けてくすんだ綿のようになります。

 

 

 更に溶かして成形したものが、寒天になるわけです。成形方法によって、棒寒天や糸寒天、粉寒天に分かれます。寒天の材料はマクサのほかにオゴノリなども使われるようです。家庭でゼリーを作る時には、粉寒天を使うのが一般的なようです。ここでは棒寒天を紹介します。その名のとおり棒状で、穴だらけなので握るとクシャッとなります。

 

棒寒天

 

 この棒寒天を煮溶かして、出汁・醤油・みりん・溶き卵を加えてから冷まして固めると「べろべろ」になります。実家では祭りの時の定番料理でした。私にとっては、懐かしい味です。

 

べろべろ