セルフ・ライナーノーツ的な文です
3ヶ月連続5枚シングル盤リリース
1/21 release
♪
DOWN BEAT OFF MINOR
(with 大野大輔)
LAST BOLERO
(with 大野大輔)
[SSEP8]
LET'S HOT ONE
HELLO LONG GOODBYE
[SSEP9]
自分が創ったものについて自分で語るのはどうかとも思いますが、せっかくの新録音の新譜なので皆さんに聴いてもらいたいし、だからといって電車で隣に座っているお嬢さんに「1枚いかがですか?」と売りつけるわけにもいかない。マッチ売りの少女の如く道端で「レコード買ってください」ともいかないし、新宿東口で「わたしのレコードあります」と立ちんぼするわけにもいかないのだ。さてどうしょう?
とりあえず、ちょっとばかり興味を持っていただきたいという気持ちから一部の人に向けてガイド的なものを書き続けてみようとしています。
今月発売となったシングル盤2枚。
先ずはSSEP8のSideA「DOWN BEAT OFF MINOR」
作曲は不詳、もとい、不肖わたくし石川道久。
編曲は石川とスカフレイムス。
with 大野大輔(MACROBIOTICTS,Gympie Gympie)とクレジットされていますが、ドラムは実はもう1人いまして昨年から手伝ってもらっている針谷忠弘も参加し叩いてます。所謂ツインドラムなのです。
当初はドラム2人の名を「with〜」とクレジットするつもりでしたが、針谷が辞退したので大野大輔の名だけがクレジットされております。ミック・ジャガーととキース・リチャーズのThe Glimmer Twinsを文字ってThe Drummer Twinsを提案したのですが、これはいつの間にか却下?されてました。
2024年12月の渋谷クアトロで初めて針谷&大野のツインドラムを演ってみましたが、なかなかおもしろかったので録音しておきたいなと考えついに実現しました。
スカのバンドのツインドラムなんて聴いたことないですからね。
ベーシックなドラム・パターンを針谷が、所謂ジャングル・ビートでバンドを煽りに煽っているのが大野大輔です。ドラム×2ギター×2キーボード×2(オルガンが長井政一、ピアノが村田亮)ベース×1管楽器×5パーカッション×1ヴォイス×1の計14人での演奏は、この編成を生かして混沌とした感じが出せたのかな?と考えてます。例えば70年代前半のマイルス・デイヴィスがやっていたような混沌としていて、一体どこに辿り着くのかよく分からないようなバンドでの音世界を…なんて言っても通じませんね。
曲名に特に意味はありませんが、
「Down Beat〜なんちゃら」という曲名が程良いかな?と思いつき「Off Minor」を後ろにくっつけました。
曲調がマイナー調なので本来ならば「On Minor」なのですが、セロニアス・モンクの曲「Off Minor」という響きが良いので、強引ですが、これに。
最後は「Down Beat Off」という文言で終えてますが、
これはしつこいぐらいのワンコードのマイナー調なので最後に「Down BeatをOff」して終わる…という、シャレであります、シャレです。
冒頭から最後まで続くテナーサックスのリフはジョン・コルトレーンの「Syeeda's Song Flute」という曲から拝借してます。気がついてもらえたかしら?
SideBは「Last Bolero」
混沌とした世界の裏には静謐な世界があります。
作曲は不肖わたし石川道久、
編曲は石川とスカフレイムス。
モーリス・ラヴェル(フランス/1875-1937)が作曲したご存知「ボレロ」をロックステディーに落とし込んでみました。
この曲もクレジットはありませんがドラムは針谷忠弘と大野大輔のツインドラムでの録音です。
冒頭から途切れず永遠に続くようなスネアによるボレロ・リズム(魔術のようでもあります)を針谷忠弘が、
素晴らしいロックステディー・ビートを叩いてくれたのが大野大輔です。
タイトルは「Last Bolero」ですが、エンゲルベルト・フンパーディンクが歌い1967年に大ヒットした曲に「Last Waltz」がありまして、ジャマイカのThe Soul Vendors名義でそれの素晴らしいカヴァー・バージョンもあります。「Last Waltz」があるならば「Last Bolero」もありかな?と、このタイトルになってます。
「Last Bolero」の初演は実のところ、わたしのリーダー・バンド「石川道久六重奏団」なのでありましたが、こちらは今のところ録音は無し。編成も違いますから当然スカフレイムスのバージョンとはアレンジも違っていますので、チャンスがあれば聴きに来てみてくださいね。
続きまして、
SSEP9のSideA「Let's Hot One」
AB面どちらでも良かったのですが、こちらがA面となってます。この曲が今回3ヶ月連続リリースの5枚の中では1番新しいオリジナル曲になります。
作曲は不肖わたし石川道久、編曲は石川とスカフレイムスです。
イントロとアウトロがロックンロールですが、わたしゃこれがやりたかったんですよ。
90年代のスカタライツのような(特にトミー・マクックが作曲していたような)かなりアップテンポで軽快な曲もたまには良いかな?と持っていきました。AS→Tb→Ts→Tpの4人のソロ・リレーの曲も最近はあまりなかったんじゃないかな?その代わり演奏時間はかなり短いです。昔のロックンロールみたいに。
タイトルは「Let's Hot One」ですが、セロニアス・モンクの曲に「Let's Cool One」というのがありまして、これを拝借しました。
こちらは「Hot」で「Let's Hot One」としました。
B面はHELLO LONG GOODBYE
作曲は不肖わたし石川道久、
編曲は石川とスカフレイムス。
本当は「Hello,Long Goodbye」としたかったのですが伝達忘れによるわたしのミスで、これに。
ご存知ザ・ビートルズの曲は「Hello,Goodbye」で、
レイモンド・チャンドラーの傑作ハードボイルド小説(ロバート・アルトマン監督が映画化)は「The Long Goodbye 」ですが、この傑作タイトル2つをくっつけてみました。しかし曲想にまったくハードボイルドな一面はありません。
もうひとつ「認知症で記憶が少しずつ遠ざかっていく様子」を「Long Goodbye 」(長いお別れ)と表現する…というのを、中野量太監督の映画「長いお別れ」で知りました。
たまたま偶然ではありますが中野量太監督の「長いお別れ」の次に公開された映画は、スカフレイムスが音楽で参加した「浅田家」なのです。これも何かのご縁でしょうか?
Hello,Long Goodbye
「こんにちわ と 長いお別れ」
タイトルは「Hello,Long Goodbye 」の他にはフジロックのステージFiled Of Heavenで演奏したらぴったりかな?と「Filed Of Heaven」というのも考えましたが、ちょっと烏滸がましいかしら?と「Hello,Long Goodbye 」に決めました。所謂コロナ禍の2021年のフジロックFiled Of Heavenでこの曲を演奏できた時は、人知れず嬉しかったですね(YouTubeで視聴できます)。
クレジット特記はありませんが、
Let's Hot One / Hello, Long Goodbye(SSEP9)のドラムは昨年から手伝ってもらっている針谷忠弘です。
12月発売分Ain't That Lovin You / On A Slow Boat To China(SSEP6)も針谷君が叩いてます。
個人的には自分作曲のインストもののカップリング2枚よりはヴォーカルものとのカップリングが好ましかったのですが、
結果、Ain't That Lovin You / On A Slow Boat To Chinaはカヴァー曲のカップリングだし、ドラムは針谷君ですし、
こちらも12月発売分のI Won't Never Let You Go / Good Morning(SSEP7)は2曲ともドラムは大野大輔だし、
前記のDown Beat Off Minor / Last Bolero(SSEP8)は針谷&大野のツインドラムだし、
これでちょうど良かったのかな?とも考えてます。
チャンスがあればそれぞれ先ずは聴いてみてください。
以上
不肖・石川道久作曲の4曲についてでした。
「自分が創るオリジナル曲は4パターン」と、あの大瀧詠一さんも語っていました。
ではこれが自分の4パターンですべてかというと、
今回は3パターンのような気もするし、これがすべてではないかなと考えます。
そして、
来月2月に最後の1枚がリリースされます。
では、ライヴでお会いしましょう。







