田中秀征さんの推薦文
田中秀征さんは、必ず自筆で推薦文を書くことで有名だ。
政党の幹部クラスの方々の場合、選挙の際の推薦文はある程度の雛形が用意されていて、極端に言えば「○○君」の部分の名前を置き換えるものが大半である。
しかし秀征さんの場合は候補者の政治理念やプロフィールを必ず読んでから、推薦文を書く。
だから依頼するほうも、生半可な気持ちでは依頼できない。
私の場合、政策立案の最初の関門が田中秀征さんのチェックとなる。
そしてもうひとつの実際的な問題として、田中秀征さんに連絡をとるのがなかなか大変なのである。
お世話になっているとはいえ、気軽に電話できるものでもない。
秀征さんを囲む都市政策研究の仲間も同様に困っていたところ、当の秀征さんが、「最近はこれを使っているんだ、便利だよな」と携帯電話を取り出しメールアドレスを教えてくれた。田中秀征さんが携帯メールをやっている姿はなにかユーモラスであるが、おそらく娘さんたちとのコミュニケーションに使われているのだろう。
依頼した推薦文が携帯メールで届くのかと思っていたら、FAXでいつものとおり極太の万年筆で書かれた推薦文が届けられた。額に入れたりしたら秀征さんは嫌がるだろうが、選挙のたびに家宝が増えていくようで嬉しい。
田中秀征さん(福山大学教授・元経済企画庁長官)の推薦文
石川君が市政の場に戻る決意を固めてくれました。
身近な友人として双手を挙げて歓んでいます。
四年間に一市民として体得した問題意識と蓄えたエネルギーに大きな期待を抱かざるを得ません。
それにしても「一回休んで充電する」という彼の決断と、
それを理解する清瀬のみなさんに驚くとともに心から敬意を表します。
多くのみなさんが石川君の改革姿勢に共鳴して駆けつけることを願うばかりです。