サプリメントとニンジン。 | 薬にたよらない生き方

サプリメントとニンジン。

サプリメントについての質問を多くいただき、いかに皆さんが関心を持たれているのかがよくわかりました。
たとえば、コンビニなどで販売されている安価な商品は、品質の良し悪しというよりも期待される薬理効果の違いでしょう。含まれている成分の量の違いです。一般的にどんな方が飲んでも支障のない範囲の成分量。手軽なサプリメントの成分で十分な方もいらっしゃるでしょうし、足りないようでしたらやはり薬理効果を導くためのものを選んだほうがいいですね。
お菓子類に「100gの中にビタミンが○○mg」という商品もありますが、摂取目標量分に合わせてたくさん食べれば良いのかといえば、不要な糖分等まで多く摂ることになるのでご注意を。それから、選ばれる時には合成成分よりも天然成分をおすすめします。
あと・・・ニンジンが苦手なお子さんのことで相談を受けました。小学生のお子さんへはサプリメントはおすすめしません。成分を摂取することが目的なので、身体に直接的な害が起こるというわけではありませんが、別の意味で支障が生じます。身体は基本的に食物から栄養素を摂るようになっていますので、身体構造を形成している発育過程のお子さんにサプリメントで栄養素を直接与えてしまうと、身体のなかで自然に成分を形成し吸収する力が育たなくなってしまうのです。やはり、中学生までは努力して野菜を摂っていただいたほうがいいですね。
ただし、ニンジンが泣き叫ぶほど苦手であれば、それは彼女にとって大きなストレスになります。ストレスの積み重ねが思わぬ症状を引き起こすことも実例としてはありますので、別の野菜で工夫してあげてはいかがでしょうか。ベータカロチンを摂るためには、かぼちゃ・ほうれん草・小松菜・春菊・青梗菜などです。ベータカロチンは油分と一緒に摂ったほうが身体に吸収しやすい栄養素なので、生のままならドレッシングやマヨネーズと共に、あとは炒め物にしたほうが効果的です。ダイエットを気にして油分カットをしても肝心の栄養の必要量を摂取できなければ、せっかくの努力も水の泡。必要範囲を意識して取り組んでみましょう。ニンジンの代わりに仲良くなれる野菜があるといいですね。