舞台女優をしている会社の同僚のワークショップ公演を見てきました。

 

 

話を意訳込みでざっくり書くと、

 

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舞台は町の不動産屋さんの親子の出来事。

その不動産屋の社長さん(お父さん)は、事故で奥さんを亡くし、そのときにお腹にいたお子さんを授かった。、

その時の車の中には、夫婦の中をつなぐ安産を願う人形があった。

今、その人形は過去の苦しい思い出として棚の奥底に大事にしまってあった。

 

一方、社長がどこからか複数の人形を拾ってきた。

その人形たちは人間の知らないところで感情、意見をもち、

人形の中の世界が繰り広げられ、その世界でそれぞれの人形も人間の世界と同様に思い通りにならない悲喜こもごもがあった。

 

とある夜、人形達が社長達が居ないときに社長が大事にしていた人形を発見する。

人形の世界で、その人形(安ちゃん)と会話するものの、安ちゃんは反応が無い。

安ちゃんは、25年の間、棚の奥深くにしまわれており、他人とのふれあい、感情を失っていた(?)。

 

複数の人形達は、人間の世界で活躍できるように魔法をかけてもらい、思い通りにならなかった願いをかなえることができた。

閉じ込められていた安ちゃんの心を、社長の心を解き放つために、

人形達がみんなで安ちゃん、社長を元気づける。

 

安ちゃんが架け橋となり、社長は閉じていた奥さんとの思い出を前向きにとらえ始め、

それぞれの人生が進んでいく

 

で、安ちゃん人形が大量に作られて、安ちゃん人形をもらった人は幸せになり、みんなハッピーになってよかったね。

 

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っていう感じ。

 

理系っぽくいうと、人間、人形という軸と、現在、過去、未来という軸の2軸で捉えることができるのかと思った。

 

現在の人間は、過去の辛いことを思い出さなければ淡々と日々を過ごしている。

現在の人形は、現在の人間と人形をつなぐ架け橋で、それぞれが個性的かつ潤滑油な立ち位置。

過去の人間は、苦しみと後悔の記憶として残っている。

過去の人形(安ちゃん)は、奥さんとの良い思い出が封じ込められたタイムマシンのようなもの。

未来の人間は、不動産屋さんの娘。不動産を継ぐ行動、郵便局員との恋。未来に向かって進んでいる象徴。

未来の人形は、未来の人間との関わりが強く、服を綺麗にしてもらったり、複数の人形を手作りしてもらったりと、人間と人形の世界が一つになったというようなイメージ。

 

並び変えよう。

 

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過去の人間は、苦しみと後悔の記憶として残っている。

現在の人間は、過去の辛いことを思い出さなければ淡々と日々を過ごしている。

未来の人間は、不動産屋さんの娘。不動産を継ぐ行動、郵便局員との恋。未来に向かって進んでいる象徴。

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過去に辛いことがあった人間は、それを蓋して思い出さないようにしている日々を過ごしている。

外的要因であっても、過去の中の良いことを思い出すことによって、未来を変えることができる。

 

今、自分の意志で、この瞬間をどう生きるかで未来が変わるということと考えられる。

 

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過去の人形(安ちゃん)は、奥さんとの良い思い出が封じ込められたタイムマシンのようなもの。

現在の人形は、現在の人間と人形をつなぐ架け橋で、それぞれが個性的かつ潤滑油な立ち位置。

未来の人形は、未来の人間との関わりが強く、服を綺麗にしてもらったり、複数の人形を手作りしてもらったりと、人間と人形の世界が一つになったというようなイメージ。

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過去にした出来事が、今と未来をつなぐためのキーになり、未来につないでもらったものには、

恩を返していきましょうという利他の心をもって過ごせば、

過去の出来事が自分の未来に良いように繋がるという視点にもなる。

 

 

というのを翻って見ると、

・過去の出来事にとらわれすぎず、今この瞬間を大事にする。それが未来に繋がるということ。

・ひょうんなことから出会った相手であっても、相手に誠実に接していれば、鏡の法則的に自分にも相手にも良いことが起きる可能性があるということ

 

誰にとっても人形となりうる相手はいるかもしれない。

どの相手が人形の位置になる人なのかどうかわからないから分け隔てなく丁寧に付き合うこと。

ただ、相手が人形として幸せへの潤滑油になる瞬間なのかどうかはわからない。

そこに軌道修正できたこと、自分が幸せな状況にあることに気付かないと、

好転しても文句ばかり言う人になってしまいそう。

 

現実的に自分にフィードバックすると、

その気づきのためには、自分に余裕がないとダメな気がする。

余裕がなければ、自己受容どころか他者受容できないので。

 

うー--ん。

 

他人と話したり、他人と絡んで何かをすると言うのが苦手なので、

自分にとっての人形に気付いてないかもしれない。

永遠に青い鳥を探しているチルチルミチルみたいなものになっているかもということに気付かされた。

 

常日頃から周りに助けられていることにありがとうの気持ちを忘れないようにする。

そして、むかつく相手であっても(人形のような)相手の立場の中では一生懸命やっていて、

いつか振り返ってみると点と点が繋がるためには必要なことだったのだと思う。

そうすること、そう思うように内省することで相手に寄り添えるのではなかろうかと思った。

 

まさに、diversity equity inclusion 。

 

知らんけど。