別役実戯曲集
別役実戯曲集ハイキング読了。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200704/19/ishiitomoya/1b/c6/j/o0607108014784125669.jpg?caw=800)
自分の気持ちを人が代弁してると思いきやまた他の人も絡んできて複雑な構図に見えますが主となる感情はどんどん露になっていく。
非日常な情景が多いですが、演劇は非日常から日常が垣間見れる気がします。
読めて良かった!
あとがきの最後の部分を抜粋すると
~かつてあった原型としての生活空間を変質させつつあるのである。
当然ながら、こうした環境のもとでは、演劇それ自体も、変更されざるを得なくなっている。
それがどのようになるかは、このところ見当もつかないが、少なくとも『半日常性』というつかみどころのない浮遊状態にある人間を、確かめるための新たなる『場』を、見出ださなければならないであろうことだけは、確かなようである。
一九八五・十・二十五
別役実
まるで今の事を言っているようだ。
時代は変われども、演劇は時代をつぶさに感じ取り、変化していっています。
昨日のカムカム、今日読んだ別役実。
通じる演劇のあり方が感じられてとても勉強になったな!