ビニールの城観てきます! | 石井智也オフィシャルブログ「石井智也といしいともや」Powered by Ameba

ビニールの城観てきます!

本日は『ビニールの城』を観劇します!



美しく、悲しい、“へだたり”愛の物語―――。
伝説を背負う作品が30年の時を経て蘇る!

80年代を圧倒した劇団第七病棟に唐十郎が書き下ろした「ビニールの城」。廃館となっていた浅草の映画館・常盤座を劇場に選定(85年初演)。演出も務めた石橋蓮司、緑魔子らの熱演に加え本水を使用したスペクタクルな演出は大きな話題を呼び、まさに、アンダーグラウンド演劇最高峰の【伝説的作品】となりました。

蜷川芸術監督は、近年「下谷万年町物語」(2012年)、「盲導犬」、「唐版滝の白糸」(13年)と傑作唐戯曲を立て続けに上演。スター俳優たちの魅力を注ぎ込み、戯曲のもつ普遍的な詩情とエネルギーを描き出すことで“出会えなかった観客たち”を熱狂させてきました。

自身初演出となる「ビニールの城」への意欲も強く、これ以上はない強力なキャスティングが実現していました―。

過去の蜷川とのタッグ2作品では、瑞々しい少年の立姿が際立った森田剛。今回は生身の接触を激しく拒絶し、「遠くからきた人」と呼ぶ人形を介してしか世界と向き合えない青年【朝顔】を演じます。ナイーブさと野性味の両面を持つ森田の魅力が発揮されることでしょう。ヒロイン【モモ】には益々輝きを増す宮沢りえ。清濁を併せ呑む唐戯曲のヒロインを、生々しい質感を持って演じられる得難い女優、宮沢の真骨頂に注目が集まります。モモへの愛故に、いかなる状況をも甘受する実直な男【夕一】には、大人計画の中でも唯一無二の存在感を放つ、荒川良々が決定!

不器用にいじらしく三角関係を展開する男女の周囲には、これも唐戯曲の魅力のひとつと言える、露悪的でありながらどこか優しくユーモラスな登場人物たちが蠢きます。緩急自在、情熱溢れる演技で魅了する六平直政。映像での活躍も目覚ましい江口のりこ。抜群の安定感で舞台に奥行を与える石井愃一、大石継太、鳥山昌克、柳憂怜ら、存在感たっぷり、濃厚な顔合わせが実現しました。

そして、この度、演出を務めることになった金守珍は、劇団・新宿梁山泊主宰。まさに唐十郎、蜷川幸雄、両虎を師とし、アンダーグラウンド演劇に真正面から取り組んできた演劇人です。得難い個性を持つ俳優として蜷川がキャスティングすることも多く、寺山修司作「血は立ったまま眠っている」(10年)で森田剛と、「下谷万年町物語」「盲導犬」で宮沢りえと、それぞれ共演をしています。

蜷川幸雄からの信頼も篤い、現代演劇界を牽引する強力なキャスト、スタッフが集結し、蜷川が敬愛の念を隠さなかった唐十郎の、美しく哀しい“へだたり”愛の物語を、情熱をもって上演致します。どうぞ、ご期待ください!!


スタッフ

作:唐 十郎  演出:金 守珍 監修:蜷川幸雄
美術:中越 司 照明:勝柴次朗 音響:井上正弘 音楽:大貫 誉 衣裳:宮本宣子 ヘアメイク:鎌田直樹 腹話術指導:いっこく堂 振付・演出助手:大川妙子 殺陣:佐藤正行 舞台監督:足立充章

出演

森田 剛、宮沢りえ、荒川良々、江口のりこ、大石継太、鳥山昌克、柳 憂怜、広島 光、塚本幸男、澤 魁士、松田慎也、申 大樹、八代定治、染野弘考、小林由尚、三浦伸子、渡会久美子、プリティ太田、赤星 満、野澤 健、石井愃一、金 守珍、六平直政


数ヵ月前からずっと楽しみにしていた作品です!
アンダーグラウンド演劇の最高峰の作品を観れる喜びが溢れてドキドキワクワクが止まらない!
ちょっくらアンダーグラウンドの世界へ旅しにいきます!