アドルフに告ぐ | 石井智也オフィシャルブログ「石井智也といしいともや」Powered by Ameba

アドルフに告ぐ

昨日は神奈川芸術劇場に舞台『アドルフに告ぐ』を観てきました!



舞台「アドルフに告ぐ」

これを描いているうちに気がついたんですが、
この話は本当は、恋愛ものじゃないかと思うんです―― 手塚治虫

「アドルフに告ぐ」
マンガの神様と言われる手塚治虫。
彼の代表作「アドルフに告ぐ」を、「火の鳥」「ブッタ」など手塚作品の舞台化を実現し、日本屈指の演出家、栗山民也を迎え上演する。
第二次世界大戦前後のドイツにおけるナチス興亡の時代を背景に、「アドルフ」というファーストネームを持つ3人の男達、アドルフ・ヒトラー、そして二人のアドルフ少年、彼らを主軸に、「ヒトラーがユダヤ人の血を引く」という機密文書を巡り、二人の少年の友情が巨大な歴史の流れに翻弄されていく様と様々な人物の数奇な人生を描く。
そこに日本人記者の峠草平がストーリーテラーしとして加わり、物語は展開する。
ベルリンオリンピックやゾルゲ事件、日本やドイツの敗戦、イスラエルの建国など、登場人物たちは様々な歴史的事件に関わる事になる。

【演出】栗山民也
【脚本】木内宏昌
 

【出演】

成河
松下洸平
髙橋洋

朝海ひかる
前田亜季

大貫勇輔
谷田歩

市川しんぺー
斉藤直樹

田中茂弘
安藤一夫
小此木まり
吉川亜紀子

岡野真那美
林田航平
今井聡
北澤小枝子
梶原航
西井裕美
薄平広樹

彩吹真央

石井愃一

鶴見辰吾


【演奏】

ピアノ 朴 勝哲
ヴィオラ 有働皆美


これは観なくてはいけない作品です。
どの国もどの宗教もどの人種も自分達の正義があり、それに背くものは淘汰されていく。
ヒトラーの差別的発言に嫌な思いをしっかり感じさせてくれます。しかしヒトラーも人。愛する人がいて。
手塚先生の仰っていた『恋愛もの』というのがわかる気がします。

同じ役者が何役かやっているのも意味が感じられるし、最後のカーテンコールが拍手が鳴り止まず三回やったんだけど、三回目にみんなが手を握りあってお辞儀をしているのも意味が感じられました。
これは芝居なんだと。これは演劇のもつメッセージなんだなと。始まりから終わりまで、さらに今の今までいい余韻が続いています。

いつか世界中の誰もが差別など無い大きな愛で包まれて笑顔で暮らせる地球になることを願います。

写真はアドルフに告ぐ!