田園に死す | 石井智也オフィシャルブログ「石井智也といしいともや」Powered by Ameba

田園に死す

本日はザムザ阿佐谷にて観劇してきました。


寺山修司の伝説的映画、

『田園に死す』

劇団☆A・P・B-Tokyoが2006年に初めて舞台化し大成功させた、代表作の4度目となる再演です!!


― 少年の「私」と現在の「私」の苦悩と葛藤が交差して行く。
これは「記憶の再現」ではなく、まさしく「記憶の修正」である。
少年の「私」と現在の「私」が合わせ鏡のように登場せざるをえず、まさしく合わせ鏡の中で無限連鎖する自画像にも似て 「私」とは何かを巡る寿限無問答が続くうちに、「私」にまつわる虚構性が暴き出され「記憶」は修正に修正を重ねられてゆく。

「これは一人の青年の自叙伝の形式を借りた虚構である。 われわれは歴史の呪縛から解放されるためには、何よりも先ず、個の記憶から自由にならなければならない。 この舞台では、一人の青年の「記憶の修正の試み」をとおして、彼自身の(同時にわれわれ全体の)アイデンティティの在所を追求しようとするものである。」

― 寺山修司


出演キャスト☆
高野 美由紀
マメ山田
斉藤 レイ
安室 満樹子
堀 ひろこ
澤 魁士
中村 天誅
高橋 弘幸
川上 史津子
馬場ローア
飯塚 美花
羽田 萌子
柚木 成美
来栖 隆文
松本 旭平
前田 大椿
たんぽぽおさむ
朝倉 盛企
小比田 雅勝
浅野 伸幸


蜷川作品に出演されている役者さんもいました。
その中でもマメ山田さんは僕が小学校に入る前にお会いしたことがあり、その後も何度かお会いして、一番最近だと身毒丸の時にお会いしました。
マメさんの存在感はスゴいです!
あの小さな体から大きな存在感!
一気に不思議な世界へ連れていってくれる案内人のようなお方です。

作品の方は自分自身の現在と過去を思い返しながら観ました。
そして母を考える。
母という存在は身毒丸を観劇したときも思いましたが、今回の田園に死すでも思いました。


自分が形成されるのはもちろん父親もいますが母親の妊娠し出産という事が無ければあり得ません。
そして成長につれて自我が芽生え自己の主張が強くなり、様々なことに自問自答して、そして親とぶつかっていくのだと感じます。

こんなことを思ったのも演劇を通して自問自答しているのだと思います。


作品を通して様々な感情が生まれます。
生きている限り悩み喜び泣き笑い、人生で一生涯続く感情を演劇で垣間見れるのはとても素晴らしいことだと思います。


皆様も是非劇場へ。

あー面白かった☆

写真はチラシ!