いやいや思っていた以上にイカれた映画だった。
高所恐怖症のくせに高いところに登りたがる性癖なので、あらすじ見て面白そうだなあ、なんて思って見始めだけどこれはちょっとさすがにヤバすぎた。
アホな理由でど田舎の解体予定の鉄塔を登り始める二人の女の子。
当然ながらアクシデントで文字どおり梯子が外され、地上に降りられなくなり、ハゲワシが死肉を啄めるのをウハウハ待ち構える塔のてっぺんで、震えながら助けが来る僅かな希望を胸に夜を過ごすはめに。
地上600mの場所でダーウィニズムを実践するとか、もうなんというか、ほぼ注視できないおぞましいレベル。
度を越した承認欲求や、無謀な冒険心は身を滅ぼすね。
ラストに教訓めいた、主人公の独白、
人生ははかない
人生はあまりにも短い
だから一瞬一瞬を大切に
人生を噛みしめて生きるべきだ
そに姿勢が
人生の尊さを伝えることになるから
とか言い出すのは何かの冗談か、ただのアホなのか、と。
2024年6月