香港映画の名作「インファナル・アフェア」をハリウッドがリメイクした作品。
オリジナルも大好きな映画だが、このスコセッシ色に彩られたリメイクも相当良い。
インファナル・アフェア 無間道が、仏教で言うところの地獄、という意味のタイトルだったの対して、ディパーテッド、別たれた物、つまり死者の魂といったところだろうか。
スコセッシ監督作品の常連、もう彼の盟友と言ってもいいディカプリオの迫真の演技。ギリギリまで追い詰められる精神を見事に演じていた。
マット・デイモンも今回は彼にしては珍しい割とやな奴のキャラクターを好演。
やな感じといえばマーク・ウォールバーグ。最後の最後にいいところ全部持っていってしまった。
なんと言ってもジャック・ニコルソンの怪演。例によって表情ひとつで相手を震え上がらせるような迫力。凄まじい顔芸。
更に脇を固めるのが名優、マーチン・シーン、アレック・ボールドウィンという贅沢なキャスト。
リメイクといっても、マフィアに潜入する警官と、マフィアのスパイとして働く警官のそれぞれの葛藤というベース以外はほぼ独自の物語と言ってもいいのでは無いだろうか。
スコセッシがようやく、ほんとようやくオスカーを受賞した作品。
2024年2月