仕事が雨で休みになり、たまたま孫が秋田に帰省するのを東京駅まで送ったついでに、思い立って国立科学博物館に行ってきた。

7年前の同じころに行った写真とあわせて展示の紹介。

科学博物館のシンボルが、屋外にあるシロナガスクジラの模型。

体長30メートルの雌の模型とのことだが、どうやって型取りしたのか。

もうひとつ屋外にあるのがD51型蒸気機関車。

日本人は海外の技術をうまくとりいれて、日本向けにアレンジして発展させるのが得意、その象徴なのだろう。

入り口を入ってすぐにあるのが日本館。

もともとあった科学博物館の建物で、中央ロビーから南北に翼のような建物が出ていて、それが展示室になっている。

中央ロビーは後方に伸びていて、上から見ると飛行機の形になっているという。

古い建物なので、写真のようなステンドグラスがあって、なかなか良い感じ。

日本館は、日本の自然・生物、日本列島のなりたち、日本人のルーツ、日本の科学技術などについて、3階南翼から順番に、テーマごとに展示室がある。

小学生のとき始めて見学したときは、クジラの胎児の液漬け標本や骨格標本などがたくさんあって、少し不気味な雰囲気だったが、今は展示方法が工夫されて、小さい子供から大人まで、日本の自然と科学について知ることができる。

外国人観光客も多かった。

ブログを書いていて気が付いたのは、日本館の写真が少ないこと。

今回、前回併せて展示室の写真は2枚だけ。

日本館に続いてあるのが地球館。

こちらは新しい建物で、2015年7月にリニューアルして、その後も少しづつ展示を進化させている。

最上階にあるのが親と子のたんけんひろばコンパス。

未就学児が親と遊びながら自然と科学に触れることができる。

Trexの親子の化石を足元にあるチューブから除くことができる。

ジュラシックワールドの世界だ。

3階には、動物のはく製のコレクションもある。

これは米国の日系実業家から寄贈された哺乳動物のコレクション、カモシカの仲間。

静脈が浮き出ていて、今にも走り出しそうだ。

2階は科学技術の展示、これは日本の宇宙開発のコーナーで、ハヤブサの実物大模型と、地球に帰還したイトカワが展示されている。

1階は地球館のテーマゾーン、地球の生物の多様性に触れている。

これはアロサウルス、かつて旧館のホールに展示されていた。

その時は上半身を起こして、ゴジラのようなスタイルだったが、体を前に倒して、尾とバランスをとっていたという、最新の学説の復元になっている。

海洋生物のコーナー。

マッコウクジラ、7年前は骨格標本だったが、こちら側は生きているときの姿、反対側は内臓が見えるようになっている。

陸上生物の多様性、熱帯雨林、マングローブ林、高山、砂漠など、様々な場所から標本を採取して、再現している。

なんで葉っぱが緑のままなのか不思議だが、すごい保存技術だ。

地下1階は恐竜コレクション。

ティラノサウルスとトリケラトプス、2大人気恐竜が通路を挟んでにらみ合っている。

ティラノサウルスが、このようにしゃがんで復元されているのは珍しいそうだ。

地下2階は46億年の生命進化。

陸から海に戻った爬虫類(魚竜、首長竜、ウミガメなど)と哺乳類(クジラ、カイギュウなど)は、短期間にそれぞれ独自の進化をとげている。

恐竜説滅後(といっても鳥類として生き残っているが)、爆発的に進化した哺乳動物は、ネズミやせいぜい猫くらいの大きさだったのが、たちまち巨大哺乳類になった。

人類の進化のコーナーもあり、左から猿人、原人、旧人を復元している。

地下3階は宇宙と物質の関係。

私が小学生のころのウルトラQなどでは、宇宙から来た物質を、地球上には存在しないものだというセリフがあった。

実際はそういうことはなく、宇宙に存在する物質はすべて、ビッグバンで生まれた水素から、核融合などで新しい元素が生まれ、それが結合してできている。

 

ここまでで、今回の科学博物館探検はおしまい。

屋上のハーブガーデン、ミュージアムショップ、レストランなどもあるのだが、また次の機会に。