今回は、あまりご存知ないかと思いますが、
特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)
についてご紹介します。
 
◆側弯症ってどんなもの?
 
側弯症は背中から観察した時に、
背中が横方向にカーブを描く(弓なりになる)
症状のことです。
 
 
 
 
正式には「特発性側弯症」という長い名称に
なりますが、簡単にいうと思春期頃に
急に発症する背骨が曲がる症状です。
 
側弯症は大きく機能性と構造性(構築と呼ばれる
こともあります)の2つの分類があります。
 
機能性側弯症は一時的に側弯症になっているだけ
で治療の可能性があります。
 
構造性側弯症は骨そのものや病気によって
引き起こされたもので、自然な改善は難しいので
手術などが必要です。
 
特発性側弯症は側弯症の80%を占めており、
構造性のタイプに含まれるとされています。
 
特発性側弯症は発症の時期により、
乳幼児期・学童期・思春期に分類され、
ほとんどは思春期型とされています。
 
 
◆特発性側弯症がなぜ発症するのか?
 
特発性側弯症がなぜ発症するのか?
という点については、まだ解明されていませんが
85%が女児に発症し、右側凸になる変形を
することが多いのが特徴とされています。
 
検査のポイントは4つあり
 
①肩の高さに左右差があるか?
 
②片側の肩甲骨の内側が後方に
飛び出していないか?
 
③前屈位になった時に片側の背中が
盛り上がっていないか?
 
④ウエストに左右差はないか?
 
 
 
基本的に成長が止まると側弯症の症状の
進行も止まるため、それ以降の心配はないと
されています。
 
注意すべきは急速に身長が伸びる時期で
この時には急速に症状が進行することが
あるため、定期的な検査は非常に重要に
なります。
 
 
◆特発性側弯症の一般的な治療法
 
特発性側弯症はなぜ発症するのかは
解明されていません。
 
原因が分からない以上、治療法も確立されて
いません。
 
病院では軽度の場合は様子をみて
治療はしません。
 
中度から重度になると手術やコルセット
などの対処療法を行うことが多く
日本側弯症学会では整体や運動療法は
医学的な根拠がないという立場をとっています。
 
しかし、運動療法で改善した例として、
世界最速と呼ばれた有名な短距離選手の
ウサイン・ボルト選手が筋肉トレーニングで
改善した例は有名ですし、整体やカイロなどの
民間療法で改善した例も多く、
医学的根拠そのものが確立していないのが
現状です。
 
 
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