コピー天国・中国。世界中のあらゆるジャンルの偽ものが、さも堂々と市場を占拠している様子は衆知の事実。著作権や商標権などの保護という概念が未成熟だという背景があるにしても、グローバル社会においては深刻な問題だ。

さて、この度NECが開発・発売予定のスマホ用の真偽判定アプリは、商品をスマホ画面に映し出すだけで、それが本物か偽物か判断できる画期的なサービスとして注目を集めている。

加工時に用いる金型の表面にある目に見えない凹凸が商品の表面にも残っていて、それを読み取るらしい。指紋認証システム並みの制度だという。

只、何だかちょっとひっかかるのはなんだろう。
そもそもハイブランドの商品が直営店以外で売買されている状況ってかなり変だと思う。

もちろん、販売形態は自由であるべきだし、市場は狭いより広い方が良い。私だって、セレクトショップやリサイクルショップを利用する。只、ブランドのコンセプトが自分のライフスタイルに相応しいかどうか判断できる普通の大人なら、普通に直営店で買えないものには手は出さないと思う。

本物か偽物か自分の嗅覚で判断できないようなものは、そうじて相応しくない。若しくは買うタイミングではないということなのではないか。

若いう時には、少し背伸びをしてブランド力に相応しい自分の審美眼を育てることも楽しい。そうやって品定めを重ねているうちに、自分自身がブランドであることに気づく

オンリーワンに偽物はありえない