オリンピックでの選手達の活躍は、復興を願う日本に前向きなパワーをくれたが、時を同じくしてお隣の韓国では、ナショナリズムが怪しい方向へ一気に過熱した。

「占領完了宣言」ともいえる大統領の竹島訪問、天皇に謝罪要求、野田総理の親書拒否と相次ぐ常識を逸脱した非礼も彼らにしてみれば、正当な理由はいくらでも付けられるのだろう。外交というのは、自国の常識外で起きる問題を処理するのだから、冷静を保って次なる手を打つという政府の対場は良くわかる。しかし、マスコミが国民に向けて、国民感情を抑制しよとする報道の仕方はどうなのだろう?

いつから日本は一億総政治評論家のような国になってしまったのだろうか?
もはや、国民感情や日本の誇りを感受する素朴な見識が世の中から消えたのか?
グローバル化は、放っておいても進むだろうから、むしろメデイアはナショナリズムを煽るくらいでバランスがとれるのではないだろうか?

尖閣諸島へ邦人が上陸した際に、違法な行為であるから政府が遺憾を唱えるのは当然だが、せめてメデイアからは「気持ちは解る。良くやった。」という言葉が聞こえてきても良さそうだが、そうではなかった所に日本の外交問題の根本的な弱さがあるように思う。

隣地との境界が実際の登記簿と違っていても、年月を経て使用してきた現状が優先される。借金だって、十年以上催促されなければチャラになる。まずは声をあげなければ。

もちろん、違法行為はどんな理由があっても許されるべきではない。しかし同時に、法を飛び越える程の人々の情熱が歴史を変えて来たという事も紛れもない事実だから。