新年会やら、賀詞の行事などがようやく一段落ついて、久しぶりに記事を書こうとPCに向かったが、あまりコメントを書きたいニュースが見当たらない。というよりは、下手なコメントは意味を持たないどころか、ただでさえ見えない展望をかえってややこしくするくらい複雑な国内の政治動向や、世界的な情勢の変化を予感させるニュースばかりが続いている。

先日の台湾総統選挙で馬総統の再選し中国との親密路線は一層進むだろし、その中国では国家主席の交代する年で、それに伴い、共産党内部では激しい主導権争いが起きているだろう。指導者が交代したばかりの北朝鮮や、相変わらず中東のオイルマネーはアメリカとの関係を悪化させている。そんな状況の中、秋にはアメリカロシアで大統領選が予定されている。

きな臭い一年になることは間違いない。恐らく利口な評論家は暫くの間、口を噤むだろう。マスコミやメデイアが熱く語りたがるのはいつだって、白黒がわかり易い劇場型の情勢に限っている。
それが証拠で、政権交代時に子供手当や消費税の増税無しといってあれだけ盛り上がっておきながら、今度は増税こそ内閣の使命だといわんばかりのぶれまくる政治的判断を検証する報道など一切ない。

マスコミの報道が正しくないとは言わない。
肝心な事は、報道とは真実を伝える義務があると当時に、どれほど誠実に関わっても『人が伝えたいと思う事と真実の間には、取り除けない壁がある』という一点を忘れてはいけない。

さて、それでも私たちは真実を見極めて、最良の一手を打たなければならない。それは言葉で語れるほど単純なものではないという事を、言葉によて証明し、理解を得なくていいけないという矛盾の中に政治の真実があるのだけれど、それについてはあまり掘り下げないで、さらりとやり過ごしながら、打つべき手で解決を示す意外の方法はないのだと思う。