怪談 牡丹灯篭 あらすじ

 

浪人の萩原新三郎は、ふとしたことから旗本飯島平左衛門の娘、お露と知り合う。お互いに一目惚れした二人は理無い仲となり、お露は夜ごと牡丹灯籠を下げて新三郎の元を訪れる。しかし、お露の正体は亡霊だった。 日ごとやつれていく新三郎に寺の和尚がお札を授け『家中の戸にこれを貼って期限の日まで籠もり、夜が明けるまで決して出てはならない』と告げる。 言われたとおりに新三郎が閉じ籠もっていると、毎晩お露は家の周りを回りながら、中に入れず悲しげに『新三郎様』と呼びかけてくる。 最終日、新三郎は・・・・・

 

 

上のお話は落語の怪談噺『牡丹灯篭』で、名人で有名な明治の落語家 三遊亭圓朝が25歳の時の作品です。

 

元ネタは寛文6年(1666年)に刊行された浅井了意の『御伽婢子※1』で、この話に他の話の内容をあわせて『牡丹灯篭』をつくりました。

 

 

『牡丹灯篭』

 

 

あれ?今日は落語の怪談噺の紹介?

 

と思われましたか?

 

いえいえ

 

この牡丹灯篭に関係の深い場所が実在するので、そこを紹介します。

 

この『牡丹灯篭』の中で、登場するお露さんが埋葬されていたお寺として新幡随院法住寺の名前が出てきます。

 

この新幡随院法住寺は実在するお寺で、谷中にもともとありましたが関東大震災で被災し、後に足立区に移転しました。

 

そして、平成7年には『牡丹灯篭』ゆかりのお寺としての記念碑が建立されました。

 

入り口の近くにこの記念碑があるので、ご興味がある方は『牡丹灯篭』をきいたり読んだりしてから見に行くといいかもしれません。

 

落語家や書き手によって内容が変わっているので、同じ話で内容が違う作品をよむと面白いですよ。

 

 

※1 もともとのお話は中国明代の怪奇小説集『剪灯新話』に収録された小説『牡丹燈記』で、それを翻案したものです。

 

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