皆様おはようございます。
昔のそろばん教育 明治時代編です。
江戸から明治と時代がかわり、
明治5年、わが国に学校教育が取り入れられました。
明治政府は西洋の文化・文明に追いつこうということで、
小学校の算術は和算ではなく西洋の算術を取り入れ、江戸時代に発展した和算を廃止することになりました。
そろばんも、和算の一つとして考えられ廃止されそうになりましたが、
普及度の高さと必要性から、状況にあわせて学校教育でも指導されました。
また、実社会での必要性から、同じく明治5年にそろばんを専門に教える珠算学校も設立され、
それが現在の珠算学校やそろばん塾へと輪を広げていきました。
明治6年には、文部省布達第37号の補則で珠算も併用する趣旨であるとの通達が出されました。
でも、この補則も明治7年に廃止され、そろばんは小学校では教えられなくなってしまいました。
そろばんの冬の時代です。
しかし、珠算の価値が再認識され、
明治14年に文部省令で「筆算または珠算のいずれかを選択するか併用できる」
とする法令が発布されました。
明治33年の小学校令施行規則では筆算を本体とし、土地の状況により珠算を併用することとされ、
珠算はおまけのような扱いをうけました。
西洋文化が入り、生活様式が激変した明治時代、
政治だけではなく、教育界も江戸時代から激変し混乱しました。
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