小さな巨人#01社長誘拐事件に関する報告書 | 芸術家く〜まん843

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被害者
<氏名>中田和正
<年齢>65歳
日本最大手IT企業ゴーンバンク社社長

概要

<発生状況>
港区芝署管内の自宅から歩いて出勤。その後行方不明に。
被害者の携帯が中田社長の自宅に届く。その携帯には縛られた中田社長の写真と犯人から「中田社長は預かった。身代金5億円を用意しろ」というメッセージが入っていた模様。
容疑者らしき人物から中田社長の携帯に「身代金5億を4つのトランクにわけ、東京駅へ運べ。」とのメッセージが届く。また運搬人に中田社長の息子・中田隆一を指名。
中田隆一が東京駅に到着、同時刻メールにて「公衆電話付近にトランクを置け」等の指示が入る。捜査員たちは現場に潜入し、遠巻きに見張るとともに、駅の監視カメラのアクセス権を要請しモニターでの監視も行うも、犯人が隆一に次々と指示を出し振り回されたことにより捜査員が手薄となり、芝署の中村刑事が持ち場を離れたことが原因で犯人に警察の存在を感づかれ、「取引は終わりだ」との連絡が入る。
その後、犯人からの連絡は途絶え、その後の捜査も手詰まりか?
一方、本部はこの誘拐が多額の負債を抱えている息子・隆一による自作自演を疑い、隆一への見張りを強化していたため、捜査が手薄になっていたことが失態へとつながっていた。しかし別件※で1ヶ月隆一の行動を見張っていた芝署・渡部刑事の報告により、隆一には不審な点がないことが発覚。
(※渡部刑事は、風見康夫から以前管内で自殺と処理された康夫の娘・風見京子さんの死因を再調査を依頼されていた)
芝署の香坂警部・渡部刑事の捜査により、犯人は190センチの長身の男と判明。その後捜査一課が捜査した結果、風見エレック社長・風見康夫が誘拐犯だと判明する。

<本部のみに知らされていた情報>

犯人は、身代金とは別に、ゴーンバンク社の新事業発表イベントを中止し、さらに中止することをゴーンバンク社のニュースサイトで公表せよ、との要求もしていた。⇒そちらが本命?

<事件解決>

本部の捜査により、犯人の居場所が所有の空き家だと判明、中田社長もいることがわかる。以前から犯人から相談を受けていた渡部刑事が交渉役を申し出るが、捜査一課長の判断により、突入班が突入。犯人確保。中田社長は無事保護される。
犯人は突入時毒物を服用し、現在も意識不明状態であることを併せて報告する。

<犯行原因?>

ゴーンバンク社は新システムの完成に基づき、近々新事業の発表が予定されていた。
一方、犯人の会社・風見エレックは、京子さんが中心となり、防犯カメラのシステム開発を行っていた。風見エレックを捜査したところ、ゴーンバンク社が発表予定としていた新システムと同じ内容のデータが発見された。恐らく、京子さんが開発したシステムデータが、何らかの形で不正にゴーンバンク社の手に渡り、京子さんが気づいたときには特許の申請も完了し、法的にもゴーンバンク社のものになっていた。
犯人はそのことに気づき、娘の死因は恋人(中田隆一)に振られたからではなく、恋人に利用されたからではないか?と推理、真実を探るため中田社長を呼び出し誘拐か…?