棒高跳び日本記録保持者のスゴい人!澤野大地様 | 芸術家く〜まん843

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本日登場するスゴい人は、日本を代表する棒高跳びの選手。
彼は2005年に日本記録となる5m83を跳び、今もなおその記録は塗り替えられていない。

世界大会にも多数出場しており、2006年のアジア競技大会、2011年のアジア選手権で優勝。
世界選手権には2003年パリ大会から2013年テグ大会まで6大会連続出場。
2004年のアテネオリンピック、2008年の北京オリンピックにも出場した。

彼は、どんなに辛い時にも辞めるという選択肢は無かったと語る。

彼はなぜ、
諦めることなく挑戦し続ける事ができるのだろうか?

さあ・・・
棒高跳び
日本記録保持者
澤野大地様の登場です!
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「辞めるという選択は無かった」

子供の頃からとにかく体を動かすのが好きでした。
中学に入ったら陸上部に入ろうと決めていましたが、1年の夏に顧問の先生に勧められて棒高跳びに転向しました。
始めるとすぐにその楽しさにハマってしまいました。
あの時、大事な恩師である先生に出会っていなかったら今の僕はありません。

日本一になりたいと思い、進学したのが成田高校でした。
陸上と学業で遊ぶ時間はほとんどありませんでしたが、大好きな棒高跳びに打ち込めている充実感が大きくて、不満はありませんでした。

大学時代には目標だった日本選手権で優勝でき、次なる目標は世界大会でした。
特にオリンピックは小学校からの夢でした。
初めてオリンピックアテネ大会に出場した時には、会場に入った時に思わず涙が出そうなくらい感動したのを覚えています。

2008年の北京大会では落ち着いて挑むことができたのですが、年齢に体の変化が咬み合いませんでした。
この時にオリンピックで結果を残したいと強く思ったのですが、2012年のロンドンオリンピックでは参加標準記録をクリアしていながらまさかの代表落選。
この時は本当に辛かったです。
悔しくてオリンピックのテレビも見ることはなく、記憶さえもありません。

本当に辛かったのですが、棒高跳びを辞めるという選択は自分にはありませんでした。
その時にたくさんの人とお会いして話をしたら、自分が本当にたくさんの人に支えられて競技を続けられていた事を再確認することができました。
その人達に感謝の気持ちを伝えたい、喜んでもらいたいという思いが強くなり、また頑張ろうと思いました。

競技人生は22年間、日本記録を出して15年、自己ベスト記録を出して9年になりますが、この長い期間、跳べているということは、まず棒高跳びをすることが好きで楽しめていることが第一の理由だと思います。
そして、たくさんの人が支えてくれているからできていると思っています。

自己ベストを出した時と今では、年をとり身体も別物です。
今は別の方法でトライして自己ベストの更新を目指していますが、それが自分のものになりつつあります。
上手く試合で発揮できるようにし、これからも自己ベストを更新していきたいです。

皆さんの中にも悩んで立ち止まっている人もいると思いますが、決して諦めないで挑み続けてほしいですね。
やり続けた先には、必ず新たな喜びや達成感が待っていると僕は信じています。


「日刊スゴい人」より