悪い臓器は冷えている | 石原結實オフィシャルブログ「Dr.石原の自然療法」

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アメリカの内科医ウィリアム・オスラーは「人は血管とともに老いる」といいましたが、加齢とともに血管の内側に老廃物が溜まり、血流が少しずつ悪くなる状態(動脈硬化)が続くと、細胞、組織、臓器、その総和としての人体そのものが、徐々に老化や病気を起こしてきます。


人間の病気は必ず血行の悪いところに起こります。そして血行の良し悪しは、「温かい」かどうかで診断できます。


人間の体の中で、常に動いて熱を発している心臓や、赤血球が集まって温度の高い脾臓にはガンはできません。ガンになる可能性があるのは、管腔臓器といって、管や袋状になっている食道や胃、肺、それに大腸や子宮などがほとんどです。こうした臓器は外界と直接つながっているため冷えやすく、血行不順から不調をきたす可能性が高いのです。


健康を保ち、老化を防ぐには、全身の細胞への血流をよくすることが何よりも大切です。


私たちはお腹が痛いときはお腹に、腰痛があるときは腰に、無意識に手を当てます。これは患部に手を当てて温め、血流をよくして症状や病気を治そうとする人間の本能的な仕草なのです。この「お手当て」こそ「治療」の本質といえるでしょう。