かつてイタリアにポンティンという沼があり、その周辺の住民の間でマラリアが流行していました。
ムッソリーニ首相が沼を埋めてマラリアを抑え込みましたが、20年後、ガンになる人が増えてきたという話があります。
ガン細胞は39.6℃以上で死滅するため、マラリアにかかって高熱を出していた人が多かった時代はガンになる人が少なかったということが後で分かりました。
体温が1℃低下するごとに免疫力が30%以上落ちるとされますが、この数10年で日本人の体温が著しく低下しています。
50年前は、大人の平均的な体温は約36.8℃、子供は約37℃とされていました。現在私の元に見える患者さんの体温は、ほとんどが35℃台です。
現代の日本で様々な難病や感染症、生活習慣病、更には鬱などの精神疾患が増加する背景には、この低体温化があると見ていいでしょう。