ガンが日本を滅ぼす | 石原結實オフィシャルブログ「Dr.石原の自然療法」

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古代ギリシャやエジプト、ローマ帝国は、栄華の絶頂で突然、疫病によって衰亡しました。


紀元前430年の古代ギリシャでは、「アテネの疫病」と呼ばれる病気が蔓延し、10万人のアテネ人口のうちの4分の1の命を奪いました。ローマ帝国でも紀元189年に、1日に2000人もの死者が出るほどの疫病(ペスト)が流行し、東ローマ帝国の住民の半数が死亡しています。


その後も13世紀のハンセン病、14世紀の黒死病、16世紀の梅毒、17~18世紀の天然痘と発疹チフス、19世紀のコレラと結核、20世紀のインフルエンザといったように、人類の歴史には常に疫病がつきまとってきました。


「アテネの疫病」が古代ギリシャの没落を招いたように、人口の4分の1が死滅すると国家は滅びます。そして現代の日本は、まさに病気による滅亡の危機に瀕しているのです。


いまや日本人の2人に1人はガンを患い、3人に1人がガンで死ぬ、という由々しき事態に陥っています。ガンの治療についてはあらゆる研究が行われ、年間約37兆円という膨大な医療費を費消しているにも関わらず、ガン死は毎年増えています。


日本の国家の収入が年間約40兆円、国債を出して約90兆円で国家財政をまかなっているのに、その3分の1以上が医療費で占められたならば、医療崩壊のみならず、国家崩壊の危機さえ、現実味を帯びてきます。


何よりも、国家を支えている国民の健康が低下すれば、国力は衰え、国家の衰微につながるのは自明です。


ペストや結核等々の疫病は、それぞれの社会・文明が作ってきたのと同様に、ガンも運動不足と過食という現代文明社会がつくり出した悪い習性によってもたらされた現代の疫病です。ガンが国家の存続を脅かしているいまこそ、ガン治療・予防に対する考え方のコペルニクス的大転換が必要なのではないでしょうか。