みなさん、こんにちは。
昨日の花火のお話をさせてください。
岡山県高梁市の高校生5人のクラウドファンディング。
卒業して、高梁を離れてしまう彼らが、町の人たちへの恩返しに、
「みんなを元気にしたい」、
「お世話になった人へ感謝を伝えたい」
とはじまったクラウドファンディングも目標金額の50万円を超え、
彼らが地元のスーパーなどでの呼びかけもあって、100万円以上の支援が集まりました。
このコロナ禍なので花火をして人が集まってしまうのは避けたい。高校生たちも心配してくれていて、今回の花火はサプライズでした。
卒業式の夜、町の人たちも「ドーン」と音がするまで、知らない人も多かった。
でも、静かな町に一発一発の花火の音が高校生たちの「ありがとう」として響いていました。
コロナ禍で花火が上げられなかった花火職人さん。
子どもたちの思いのために、値段以上の花火を全国から準備してくれていました。
消防団のみなさんや、撮影に警察署を開放してくれてみなさんも、本当にあたたかく、花火が無事にあがるように準備もしてくださっていました。 河川敷であげた花火の向こうの国道には、高梁中の高校生が見守り、花火のために歓声と拍手を繰り返していました。 (高校生とクラファン支援者には時間は伝えてありました。)
終わったあとも食べに行ったご飯屋さんでも、みんなが花火の話をしていて、 こんなに町の人たちがわくわくしている状況に今まであったことがありませんでした。
花火が終わって、「ありがとうございました」と言い続けた高校生に、周りのみんなが「ありがとう」と伝えていました。
高校生5人は、自分たちの力だけでは、こんな花火はあがらなかったと、終了後、多くの方に「ありがとう」を伝えて回っていました。
その時の光景が素晴らしくて、みんな「こんな素敵な花火をあげてくれてありがとう」と彼らに感謝していました。
町の人たちに感謝を伝えたくてはじめた花火が、町の中の「感謝の循環」になっていました。
今回の花火がここまでのスケールになるとは誰も予想していませんでした。
花火の上げ方なんて知ることもない高校生が、職人さんや、消防団、町の人たちを尋ねながら、一つ一つ形にしていきました。
僕も始まる前は、数分、ぽつぽつ花火があがると思っていました。それが、岩手から取り寄せてくれた大曲の花火や20分近く、やまずに連続して花火が上がり続けていました。
はじまる前には、誰も想像していないようなことが町に起こっていました。
高校生5人が実現してくれた「感謝の花火」
彼らの行動が後輩たちへの「僕たちにも何かできるかも」という思いに変わった瞬間でした。
花火が上がりはじめて、涙が止まらなくて 高校生のリーダーが泣きながら「ありがとうございました」って来てくれて、一緒に泣いて感動した夜でした。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます。