全国警察組織のトップ、警察庁の安藤隆春長官(62)が勇退し、
後任に片桐裕次長(60)が昇格する人事が14日午前の閣議で了承された。
17日付で発令される。日本警察史に残る「山口組壊滅作戦」を主導し、
全国の都道府県に暴力団排除条例を施行させる牽引役を
務めてきた安藤氏については続投が有力視されていただけに、
退任の背景に注目が集まっている。
退任情報は、連休明けの11日夕、霞が関や永田町の関係者に
伝えられ、一斉に広まった。その唐突さゆえ、
関係者らはスキャンダル説や健康問題説をささやきあった。
藤氏は1972年に警察庁入庁、2009年6月に警察庁長官に就任。
日本最大の暴力団「山口組」(本拠・神戸市)の
篠田建市(通称・司忍)組長(69)の出身母体「弘道会」(本部・名古屋市)を
封じ込めるため、愛知県警に「弘道会特別対策室」を設置するなど、暴力団排除路線を貫いた。
今年1月の年頭会見では「最重要課題は暴力団対策。
日本の治安の風景を変える覚悟でやりたい」と明言。
元タレントの島田紳助さんが、山口組幹部との交際を理由に
芸能界を引退した直後の9月初めには、「芸能界においても
本格的な取り組みがなされることを期待したい」と述べ、業界に自主的排除を求めた。
在任2年を超えた安藤氏だが、肝いりの暴力団対策法の
一部改正案を来年の通常国会に提出予定なうえ、
夏の警察人事では、安藤氏の退任発表がないまま、部下の幹部人事が次々に発表された。
このため、「霞が関人事は、上が動いてから、
下も動くのが常識。『今年の退任はない。続投だ』とみられていた」
(霞が関関係者)
今回の退任について、
警察関係者は「幹部人事の停滞が背景にある」といい、こう解説する。
「漆間巌元長官が04年8月から07年8月まで、
異例の3年間も長官を務めたこともあり、人事が詰まっている。
警察社会で『警視総監は警察庁長官に次ぐナンバー2』とされてきたが、
8月に就任した樋口建史警視総監は78年入庁。
年次では、警察庁の片桐次長(75年入庁)、
米田壮官房長(76年入庁)に継ぐ4番目。
これらが問題視されていたのは事実だ」
ただ、こうも続ける。
「山岡賢次国家公安委員長は外遊中で、
安藤氏も来週16、17日に鹿児島出張を予定していた。
退任が急に決まったのは間違いなさそうだ。
本人の決断か、誰かの進言なのかはまだ分からない」
ともかく、安藤氏の退任で、暴力団が狂喜乱舞することだけは許してはならない
zakzak引用http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111014/dms1110141127008-n1.htm
裏が・・・・・