紅白もマル暴NO-。
NHKは6日、大みそかの「第62回紅白歌合戦」の出場歌手選定にあたり、
今月から全国で施行された暴力団排除条例を重要視する姿勢を明確にした。
松本正之会長が定例会見で「条例を踏まえ、より注意しながら選考する」と発言。
さらに、暴力団との関係が判明した場合は
「(出場を)解除する」と強い姿勢で臨むことを明言した。
(サンケイスポーツ)
暴力団との不適切な関係を理由に島田紳助さんが8月に芸能界を電撃引退。
暴力団と芸能界との関係に注目が集まる中、
NHKが紅白からの暴力団“排除”を宣言した。
10月1日に東京都と沖縄県で同条例が施行され、
全47都道府県で適用されることになった。
松本会長は紅白出場歌手の選定について、
「暴力団と不適切な関係を持っている人を出演させないのは当然のこと。
これまでも(暴力団排除の)対策はやってきた」とした上で、
「条例が施行されたことで、より注意しながら総合的に選考することになる」と言い切った。
紅白は今年で62回目を迎えるが、
これまで以上に厳密に暴力団との関係を“調査”する姿勢を示した形だ。
さらに松本会長は「そういうこと(暴力団との不適切な関係)があったら、
解除することもある」とも明言。
紅白出場が決まっても、
暴力団との関係が判明した時点で出場を取り消す可能性も示唆した。
同局広報部によると、過去の紅白で
暴力団との関係を理由にNHK側から出場を取り消した例はない。
1986年の第37回で、出場が決まっていた男性歌手2人が
暴力団の新年会に招待されたことを報道され、
それを理由に歌手側が出場を見合わせたことはあった。
が、今後同様のケースがあった場合は、
NHK側から問答無用で取り消されることになりそうだ。
暴力団排除の機運は紅白の人選にも及んでいる