日本最大の指定暴力団山口組の篠田建市(通称・司忍)組長が
神戸市灘区の山口組総本部で産経新聞の取材に応じた。
東京都暴力団排除条例で一般事業者に暴力団との関係遮断の
努力義務が課されたことに対し、「異様な時代が来た」とし、
山口組の解散を明確に否定。
「今後一層襟を正すために勉強し、山口組は進化をする」と主張した。
篠田組長は「大半の人がわれわれを犯罪者集団とみなしている。
その一因が私たちにあるのは事実。
批判は謙虚に受け止める」としたうえで、条例について、「われわれにも家族や幼なじみもいる。
そういう人がわれわれと歓談したりお茶を飲んだりしただけで
周辺者とみなされ、処罰されることに異様さを感じる」と話した。
今後の山口組の運営は、「今、組を解散すれば治安悪化を招く」とし、
生活できなくなった組員がギャング化する
▽不良外国人の歯止めがなくなる
▽小さな団体に分かれると抗争事件が起きる-ことを理由に挙げた。
窃盗や強盗で摘発される組員が増えていることには、
「現役の組員はごく一部にすぎず、大半が破門、絶縁した者だ」との認識を示した。
また、島田紳助さんの引退で注目されている芸能界との関係は、
「かつては興行などでかかわりがあったが、今はわれわれが
芸能界から恩恵を受けることは一つもない」と強調。今後、
暴排運動が本格化するとみられるが、「(芸能界には)関知しない」と語った。
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