島田紳助さんが芸能界を引退した問題で、
十数年前に島田さんが抱えたトラブルを解決した暴力団関係者は、
指定暴力団山口組の最高幹部の一人で、同組系列の組長であることが芸能関係者らへの取材で分かった。
2005年にこの組長が大阪府警に逮捕された際に、島田さんが、
知人の元プロボクシング世界王者、渡辺二郎被告=恐喝未遂罪で大阪高裁から
懲役2年の実刑判決を受け上告=に、警察批判ともとれるメールを送っていたことも分かった。
関係者によると、十数年前、関西テレビ制作のバラエティー番組
「紳助の人間マンダラ」での島田さんの発言をめぐり、同局に街宣車が来てトラブルになった。
芸能界を辞めようとまで悩んだ島田さんは、渡辺被告に相談。
渡辺被告が組長に話をつなぎ、トラブルは解決したという。
組長は05年6月に競売入札妨害事件で、同11月に
強制執行妨害事件でそれぞれ大阪府警に逮捕された。
島田さんが渡辺被告に送ったメールの中には、
組長が逮捕されたことについて、「警察も汚いことしますね」との文言もあった。