ギベオンズ…なんてね | 石が好き!

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石が好きな Kuma です。鉱物も岩石も好き! 鉱物は特に結晶面が好き!
せっかく天然石ビーズというものが流通しているのでアクセサリーにもします。
人生は意外に短い。さあ、この素敵な星を遊びたおそうじゃありませんか!:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

ギベオン

笑樹 でも取り扱うギベオン。
天然石のアクセサリーではすっかりお馴染みのつもりで
おりましたが(;^_^A

そんなことはない。
初めてギベオンを知る人は常にいらっしゃるわけで、
説明を省きだす自分に反省。m(_ _ )m


ギベオンは“隕石”です。

宇宙からやってくる隕石にも、石質のものや鉄質のもの、
その両方を合わせもったものなどいろいろあります。
ギベオンは“鉄質隕石”です。

名前は、発見地であるナミビアの地名からきているそうです。

一般的に出回っているものが金色、銀色、ブロンズ色なので、
その3色をオリジナルカラーと思っていらっしゃる方も意外に
多いのですが、これは私たち人間による(笑)加工です。

宇宙からやって来る(or 落ちてくる)隕石である以上、
地球の大気圏突入時には(おそらく)燃えると思われます。

なので、表面は真っ黒で、でこぼこしているものが、
自然の状態のギベオンとして売られていたりもします。


そうです。
当然です。
隕石ですから。


では市場に出回っているきらきらしたギベオンは何なの?
と思うでしょう?

本物のギベオンである証拠と言われるあの幾何学模様。
ウィドマンシュテッテン構造はグッド!

ギベオンには鉄とニッケルが含まれます。
これ、超ゆっくりと冷却していく環境下だと、
ニッケル含有量の多い部分と少ない部分ができる
のですって。
‘超’ゆっくりっていうのは、およそ100万年以上
とも聞いています。

そんな長い時間をかけて結晶した構造を、
私たち人間は、エッチング処理を施すことで
目に見えるようにしているのです。
加工は加工だけど、つくっているのではなくて、
もともと存在している構造を、見ることができる
ようにしている、ということです。
ニッケルの含有量によって溶けやすいところと
溶けにくいところがあることを利用し、
溶かして模様を浮き上がらせている、
ということのようです。

さらに、私たちの地球には酸素がありますから、
酸化(=錆びる)を防ぐために金色や銀色で
美しくコーティングし、ロジウム加工などで
皮膜をつくる=流通しているギベオンの完成!
なのです。


ウィドマンシュテッテン構造を楽しむか、
真っ黒な存在感を楽しむか、
それはあなた次第(笑)
ってことですね音譜


過去記事
とうとう隕石にも(笑)
とうとう隕石にも、パート2♪
シリウスに愛を込めて(^^;?