ぐちゃぐちゃに混ぜても混ぜても
混ざらなかったね
ぐるぐると弧を描いて吸い込む排水溝を
何度恨んだと思う?それはきっと
貴方の知らない私
チェックシートを一つずつ塗り潰されてゆく不安と
不確かだけど確かな違和感
ねえ?
変わってゆくことが変わらないのね
今更気づいた
長い長い白昼夢を見てた
いつからこの世界にひっくり返っていたのだろう
ああ早く向こう側に帰りたくて
一生懸命息を止めても駄目だった
もしも元の世界に戻れたとして
きっと元通りにはならないね
だって私は色んな事を知ったの
それは捨てたくても捨てれない物だった
まだまだ白昼夢は覚めない
もうずっと白昼夢でいいから、もう一度
ピンク色のキャンディを舐めた
記憶よりずっと甘ったるくて吐き出した
あんなに好きだったのに
もうきっと口に含むことはない
沢山の鞄、
枕をひとつ持っておいで
私が握りしめていたのはシルバーの指輪だった
真っ白なシーツに赤い沁み