授業(学部生の演習)を聞いて、研究(分析)をする上での基本事項がまとまったのでとりあえず書いてみよう。
もちろん、今後更新するという前提で…。
1、「作家について」はなぜ最初にくるのか(必要なのか)?
(1)時代背景を知る
-作者、作品の時代背景をたぐりよせる糸として参照する
(2)当該作品の周辺事項(他作品)を知る
-他に何を書いているのか?あるいは作家・作品に関してどのような研究がなされてきたのかを知る
2、先行論を調べる
・これまで〈対象の作品(作家)〉が〈どのように〉論じられてきたのかを知る
ーその〈対象の作品〉からどんなことが語られているのか?
ーその〈対象の作品〉について〈どんなこと〉を語るために〈どのような手段〉が講じられているのか?
→自分の立てようとしている論のスタンスが分かる(特異、継承と発展、批判、等々)
3、本論に向けて大事なこと ―問題設定―
・〈対象の作品〉について、論者がどう読んだのか?が提示されているのかどうか
―「おもしろい作品である」としたいのであれば、何が面白いのかを明確にしていけるように
―〈対象の作品〉をめぐって、考えたいことをあれこれ思案する
→大事なことは、〈論者〉が〈対象の作品〉の《読み方(どう読んだのか)》が明記されていること
→さらにそれを考えるためのポイントが明確に提示されていること
4、本論を組み立てる
(1)結論の輪郭が見える
-その結論に対して、何を、どれぐらい、どのように、どんな順番で提示すればいいのかを考える
(2)結論が見当たらない(予測不可能だ!)
-パーツごとに分解して考えてみる → 最後にパーツを組み合わせてみて、そこから言えることを考える
→おぼろげにも、何が言いたいのかの予測を立てておくことは必要。論を構成する過程でそのグレードが上がることもしばしば(※もちろん反対もあるが…)。そんな時は…
→問題設定と結論の調整を行う
5、資料とは何か?
(1)言いたいことに対する証明の道具
→データを借りて補強する
→書かれた内容によって補強する
→重要なのは、その資料から何を読み取り考えたのか。それが〈対象の作品〉の読みに対して、(それを付け加える、知っておく、考え方を借りることで)どんな影響を及ぼすのか、である。
(2)資料の多寡よりも善し悪し
・ケースバイケースだが、多ければいいってことでもない
→いかに的を射ているか
→資料としての新しさ
なによりも(対象作品)をしっかり読めているのか(読んでいるのか)が大事!!
こまごまとしたことはとりあえずはぶきます。
