かたつむりの思い出 | 石田久二公式ブログ

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子供の頃、かたつむりは食べられると聞いて、とても驚いたことがあります。当時、かたつむりという生き物は子どもにとってとても身近な存在であり、それを飼うことはあれど(一時的に)、食べるなんて考えたことがありませんでしたから。


大人になってから食べる機会もありましたが、バターと香辛料の味しかしない、歯ごたえのある貝でしかなく、少年時代の憧憬もあっさり破られたわけです。


ところでその少年時代、同級生の弟が「食べたことある」と主張していたのです。同級生は食べてないのに、弟は食べたと言う。


ただ、その弟の記憶も怪しくて、問いただすと「夢だったかも」に主張が変化してきたのです。多分、そうなんだと思います。きっとテレビかなんかでエスカルゴを見て、それが夢に出てきたのか、または単に見ただけのを「食べた」と錯覚しただけのことでしょう。


つまり人間の記憶なんてのは、そもそもあてにならないもの。なのに、なぜ、UFOや霊を見たって主張だけは譲らないのか。子どもの頃に限らず、大人になってからもそれらしいものを見ることはあります。でも、そのほとんどは単なる「錯覚」に過ぎないのに、なぜかそれだけは「確かに見た」と譲らない人が多い。


このことは、オカルトを考える上で興味深い示唆を与えるものです。