もっと驚けや! | 石田久二公式ブログ

石田久二公式ブログ

旧サイトです

コーチングってのは、まずは相手に話させてナンボです。話を弾ませられないようではコーチ失格。


コーチングってのは、「コーチ」である以前に「会話」なんですから、そもそも会話が成立しないようではコーチングにもなりません。


わたし自身もワークであれセッションであれ、コーチングを受けることはあるのですが、コーチングを受けてて一番弾まないのか、まずは「上から目線」の人。


別にした手に出ろとは言いません。あまりに卑屈なのもそれはそれで困りますから。もちろん傲慢なのは論外。


確かにコーチングでは、質問者する側とされる側のプレイヤーはありますが、人間としてはどこまで行っても対等です。そしてお互いの敬意が大切。


そこで例えば、三か月後のゴールなどを質問したとしましょう。それが「売上300万円」であるとします。そこで、



「売上300万円ですね」



とあっさり返されても盛り上がらないでしょ。ゴールってのは、クライアントにとって命がけの決意かもしれません。覚悟を決めて絞り出した目標かもしれません。それを、


「売上300万円ですね」


とあっさり返されても「え?え!」となるでしょ。


「実は今度結婚することになりました」


と、友達から言われて、


「結婚するんですね」


と、あっさり返されたらさみしいじゃないですか。そんな時は普通、


「えー!マジでー!うわー!おめでとー!いきさつ聞かせてー!」


って言わな盛り上がらない。と言うか、そうやって盛り上げるのは相手に対する礼儀、それ以前に、それが当たり前のコミュニケーションじゃないでしょうか。


「売上300万円」と言われた時も同じ。私なら、


「う、売上、300万えーん!そ、それって普通どんくらいの目標なんですかー?」


などと返答します。


「いつものほぼ倍です」

「ほ、ほぼ倍ですかー!うわー!あのーちなみに、ほぼ倍の目標を達成するとなると、どんくらいのことする必要あるんですかー?」


などと続けます。するとクライアントはその現実性、可能性、計画性などについて考え始めます。そこで軌道修正することもあれば、ここ一番の覚悟をすることもあります。


いずれにせよ、コーチングの際は、クライアントの感情にペーシングすることが絶対条件です。そもそもコーチングでのコミットメントは、クライアントにとっての大きな覚悟なわけですから、その覚悟にペーシングするには、こちらももっと劇的でなければ進みません。


ですので、コーチはもっと驚かなあかんのです。そして普段から感動しながら生きとかんとあかんのです。無感動な人にコーチは向いてません!