2012年1月28日
NON STYLE 単独ライブ鑑賞。



ついにこの日が来た。


・・・


いや、来てしまった。



石田さん
ライブを観に行くと伝えたが
とても迷惑そうにされてしまったあの日から
一度も石田さんはお店に来る事はなく
この日を迎えてしまった。




早くもノリノリなママ。
向かう途中の車内でもずっとなにかと話しかけてくる。


“たのしみだね〜お笑い観れるなんて嬉しい〜
お客さんってゲラゲラ笑うのかな?それともクスクス?“


と謎の妄想で1人笑い、盛り上がっている。


正直私は、気が重い。



着くと思っていたよりも
とても大きい会場だった。


(こういう場所で漫才やるんだ)


そこにはたくさんのファンの方が
グッズの列に並んでいたり
お友達と待ち合わせしていたり
とても盛り上がっている様子だ。


ママからチケットを貰い、入場して席に着く。


ステージの真ん中に一本のマイクが立っている。
なんだかすごく素敵だなと感じたのを今でも覚えている。


急に緊張してきた。

そう。私はお笑いライブを観るのは人生で初だ。

なぜ一本のマイクが置かれているのか、
この後なにが起きるのか、
漫才が始まる事すら知らなかった。



会場が暗くなる。

すると大きな歓声が響き渡る。



キャーーー!!

(え?お笑いライブって
キャーー!とかなるの!?)



すると現れた
NON STYLEの石田明さん

私の知っている、飲んでいる
あの石田さんでは絶っっ対にない。

くらいハイテンションな石田さん



もうその時の私に
漫才の内容は全く入ってこなかった。


【ただただ、見たことのない石田さんの姿に目をまんまるくして真顔で呆然としていた。】

と後からママが言っていた。



石田さん
たくさん動いて
たくさん喋って
“どうもありがとうございましたー!“
って帰って行った。


一瞬の出来事すぎて笑うなんて出来る訳もなく終わりを迎えた。


そして私はバッグを持って立ち上がる。

“お笑いライブってあっという間に終わるんだね“


とママに伝え帰ろうとすると
手を掴まれ、もう一度座らされた。




“なに!?!?“






“あゆみちゃん!
この後にまだ何本も出てきて漫才するのよ!“

 







え?????

終わりじゃないの?
まだ何本もあるの?


ビックリしていると再び音楽が流れ石田さんがハイテンションで出てくる。

またハイテンションだ。
聞いた事ない声まで出している。


それを何度も繰り返し
暗くなって終われば明るくなり出てくる。


その度に汗だくになっていく石田さん
ハイテンションになっていく石田さん



(こんなにも全力で汗だくになりながら漫才ってするんだ。)
 

笑うところなはずなのに
冷静に、そう思って観ていた。



そして最後まで笑顔で
長い時間のステージを終えていた。

終わった時には身を乗り出す程の拍手をしていた私。

石田さんがすごく楽しそうに笑っていてとても素敵だな。と思った。




ライブが終わるとママがスタッフの方に声をかける。


“すみません。
石田さんに差し入れをお渡ししたいのですが受け取ってもらえますか?“



え!?差し入れ渡すの!?

そうすると小さい声で
“いつも来て頂いてるんだから当たり前でしょ“
とママが私に伝えた。


スタッフの方は快く
“お預かりしますね“
と差し入れを受け取ってくれた。


そして

“お名前は?“


と聞かれ困るママ。

そう、石田さんは私の名前もママの名前も知らない。



すると

“あゆみちゃんの名刺!
お店の名前なら分かるかも!“

と私に名刺をと手を出してくる。


お店の名前も、私達の事も
分かるのか?と疑問に思いながら
すかさず名刺を出す。


“なにか一言感想書いてよ“


とメッセージカードを渡される。
またもや無茶振り。


その場でペンを借り書いた。

まだ【若々しい字】と【絵文字風の文字】をたくさん入れて...



これが後に思うと、
石田さんへの初めてのラブレターだったのかもしれない。






そして差し入れに名刺とメッセージを忍ばせ会場を後にした。


緊張からか2人してお腹空いたね。と話し最寄駅まで戻ってご飯屋さんに入った。


“楽しかったね!“

と、そのシーンごとの感想を伝えてきてくれるママ。


“う、うん。。“


本当ごめんなさい!
ほとんど内容入ってきてません!



でも初めてのお笑いライブに刺激を受けた事は間違いなくてとても熱い気持ちになっていた。



ママとご飯を食べ終わり
“そろそろ帰ろうか。今何時?“

と携帯で時間を見た。














すると
一件のメールが入っていた。






















石田さんだ。




“今日はありがとうございました。
来てくれてたんすねーびっくりしました。“


と。



びっくりはこちらですけど??


まずは、
私がライブに行くって言ったの覚えてなかったのかな?


そして、
名刺に書いてあるアドレスにわざわざお礼のメールをくれた。



お忙しいのになんて律儀な!
そして申し訳なさすぎる!!


びっくりすぎて思わずママにすぐ石田さんからメールが来たことを伝える。

ママもビックリしている。




“早く返信しな!“


と言われ、急いで返す。



“こちらこそありがとうございました!楽しかったです!わざわざ連絡ありがとうございます。おつかれさまでした!“







すぐに返信が来る。




“観に来てくれてめっちゃ嬉しいっす。
差し入れありがとうございます。
打ち上げでいいお酒飲めそうです。“


“楽しんで来てください“





するとまたすぐに返信が。





















“来てくれたお礼に今度お食事でも“








“・・・“





ライブ後のお疲れなところ
更にこの後の打ち上げなのに
長々と連絡は申し訳ない。




そして内容が内容だ。




返信はすぐに出来ず、
その日はメールを返さなかった。






つづく。


ほいでは!