両手を真っ直ぐ

頭の上でグーっと

伸ばして、

そのまま右に

倒れましょう

左側の筋がピーンと

はったら…

はいストップ

そのまま、そのまま

目を閉じて

グーっと自分の

奥を見てみて

息をゆっくり吐いて

ゆっくり、ゆっくり

ほら、

見えてきた






あれは、そう、突然だった。
一人、突然我の前から姿を消した。
ざわめく人々の中、我も同様にざわめき立っていると、一人のむせび泣く少女がぽつりといた。
人々が席を立つなか、少女はシクシクと一人、泣いていた。

無論、できる限りの優しい言葉を、我は選んで、吐いた。

だが、その実、

我は、本当は、その、白々しい横っ面を張り倒してやりたいと、思っていた。

あれは、そう、突然だった。
あの激情はもうない。あの時の我は、もういない。






ヨーガの力を借り、

再会をはたした

ありし日の我

歪んだ顔で吐きだした

「我の名がわかるか。
フッ解るものか…

己を愛せる者に、

我の名が解るはずが

あるものか。」




奇しくも

血行が善くなった

身体は、新陳代謝が

活発になった


インドで生まれし

ヨーガ…

はなはな侮りがたき

神秘の業なり


これにてこの詩を
おひらきにする



全くのフィクションである