もう、2月か~。
時が立つのは、早いな…。(笑)
むかし、私の夢は、「本を1冊残して死ぬこと」でした。
色々案を出し、どんな本が喜ばれるか、考えました。
もちろん、仕事関係(鍼灸)の本です。
しかし、この年になり、思う事が多くなりました。
本を出すという事は、日々の治療の中から、「法則性」を見出さなくてはなりません。
また、「普遍性」や「再現性」も鍼灸の本の場合は、必要になります。
法則性を探し、理論化し、体系化しなければなりません。
しかし、その体系化の過程で、省かれるさまざまな事象があらわれます。
体系化できるものが約7割、体系化できず省かれるのもが3割でしょうかね~。
「○○すれば、病気はすべて治ります」なんて本も多いけど、本当は、この3割を無視してるだけです。
けど、この3割の中に、真実が有ったりするんですよね。
少なくとも、この「理論化できない3割の患者さん」にとっては、私が「あーでもない、こーでもない」と必死こいで、何とか編み出した苦肉の策が、100%の真実です。
いくら理論化できたすばらしい理論と技でも、その患者さんにとっては、何の意味もありません。
私の仕事は、7割の人に通用する「普遍化」でき「再現性」のある理論を構築する事ではなく、省かれた3割の患者さんの真実を一緒に探していく作業なんだと悟りました。
そうすると、本なんて書けなくなりました。