高齢者への虐待

 

多くの人が、最後は自宅で最期を迎えたい

と考えています。

 

しかし、厚労省の統計では、自宅で死ぬことができるのは、せいぜい1割。

 

大半は、病院や高齢者施設が最期の場所

となります。

 

やはり、自宅で自分の親の介護を行なう

のは大変。

 

そこで、

介護保険

を使ったサービスを使うことになります。

 

しかし、その高齢者施設で、

高齢者に対する

虐待があるのをご存知でしょうか?
 

私は、FP活動のかたわら、

特養(特別養護老人ホーム)

で、介護士を助ける介護助手として

働いています。


福祉マネーは、人生100年時代の後半を

過ごす上で大切な、二大要素だからです。

 


 

  特養の虐待防止委員会



その特養では、毎月、

「虐待防止委員会」

という会議が開かれています。  
 

また、定期的に虐待を防ぐ職員研修や、

マナー研修が開かれています。

 

 

なぜでしょう?

 

これは、高齢者施設では、ときおり、

虐待による痛ましい事故が起きるからです。


 

厚労省の統計では、施設での虐待の件数は

年々増えています。

 

令和3年では、2390件が報告されています。

 

下は厚労省の資料です。

青い折れ線グラフが高齢者虐待に関する相談の件数です。


オレンジのグラフが高齢者虐待に関する通報の件数です、


いずれも高齢者施設の事業所で起きた年間の件数です。右肩上がりになっていることが分かります。


  虐待とは?


虐待というと、「殴ったり、蹴ったり」

する行為を思い浮かべる方が多いでしょう。

 

これは、

身体的虐待と呼ばれます。
 

ここでいう虐待はもう少し

範囲が広がります。

 


例えば、以下のようなものです。
・お世話の放棄

(例えば、長時間オムツを替えないなど)


心理的虐待

(例えば、暴言をはく、無視する。

あだ名で呼ぶ、など)

 

性的虐待

(これは文字通りですね)


経済的虐待
(金銭の搾取など)
 

どこまでいくと虐待かは

曖昧です。

 

人手不足だとどうしてもオムツ交換に

時間が掛かってしまうこともあるでしょう。

 

 

私は、そこに悪意や、いじめの意図が

あるかどうかだと思います。

 

しかし、悪意は目に見えませんから、

やはり曖昧です


 

  介護現場の虐待的な雰囲気のリアル

 

介護助手をしていると、

だんだん職員の疲労やストレスが

たまります。

 

結果、虐待的な振る舞いを目撃する

ことになります。

 

 

特に夕方。


 

早朝から勤務する早番の職員が帰る

4時以降が多いと思います。

 

夕方になれば、疲れるし、職員数が減ると、

それだけ虐待はやりやすくなるためです。

 


特にユニット型と呼ばれる施設は、

これが起きやすいと感じています。

 

ユニット型とは、10人の利用者が

個室を持ち、かつ大広間を共有する

形式です。

 

全体が見渡せる従来型の施設と異なり、

ユニットが独立しているため、

虐待の発見が難しいのです。

 

これをお読み頂いている読者の皆さまも、将来は高齢者施設のお世話になる可能性があります。どうか他人事と思わず、問題の難しさをお感じいただければと思います。


(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP 認定者、介護職員向け実務者研修を修了)


【関連記事】

高齢者施設の現場については、
コチラ↓もお読み下さい。
介護助手は現場の改善リーダー 

 

 

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

最後に、

※ここに書かれているのは、筆者の個人の体験談と感想です。実際の介護助手の仕事は、個々の施設によって異なることをご了承下さい。