神の民は神が遣わすことを約束された方を長い間待ち望みました。この方は悪魔と悪魔の業を打ち砕かれる方です。神の民が待っているので、神は3種類の特別な人々を神の民に与えられました。預言者、祭司、王です。こうした3種類の人々は、神の民が待ち望んでいる間に、神の御心を知り、行うことを手助けしたのです。彼らは神が約束された方の予表でもありました。イエス様は完全な預言者、完全な祭司、完全な王であり、お一人でこれらの職務を為される方です。地上においての謙り、言い換えれば、地上での生活と苦しみの時においても、こうしたことを為されました。

イエス様の謙りは今や終わり、イエス様の高挙が始まったのです。イエス様の高挙は、罪人たちのために為されたことゆえに、イエス様にふさわしい名誉の時です。イエス様が高挙されている時も、やはり、完全な預言者、祭司、王なのです。

 

ただ、「しばらくの間、御使たちよりも低い者とされた」イエスが、死の苦しみのゆえに、栄光とほまれとを冠として与えられたのを見る。それは、彼が神の恵みによって、すべての人のために死を味わわれるためであった。(へブル人への手紙2章9節)

 

参考文献:Starr Meade, Training Hearts Teaching Minds, p.77.